【ソフトウェア】
■URL
ftp://ftp.netscape.com/pub/visual_javascript/
Netscape Communications社は、WWWとデータベースなどを連携させるネットワークアプリケーション開発ソフト「Netscape Visual JavaScript」のβ版を予告通りリリースした。現在、WWWサイトでのアナウンスはないが、同社のFTPサイトからWindows 95/NT版を入手することが可能だ。ただし、編集部で試してみた限りでは、日本語環境では動作しなかったので注意が必要だ。
そこで、英語環境にインストールしてみたところ、正常に起動させることができた。まず、目を引くのは、アプリケーション本体がJavaで動作しているというところ。若干不安定なところはあるものの、意外に軽快に動作する。しかし、今回のバージョンでは、最終的に搭載される予定の機能の一部しか利用できず、実用というには程遠い。
気になるHTMLエディタ部分だが、「HTML Page Builder」と呼ばれるWYSIWYG形式のエディタは実装されておらず、代用として「Netscape Communicator PR3」のPage Composerを呼び出す形式となっている。「Layout」「Structual」「Source」の3つの編集スタイルを選択できるが、今のところ、Structualモードがどうにか使える程度の仕上がりに止まっている。
基本的には、HTMLタグや画像データ、JavaScript、Javaアプレットなどが、それぞれ1つのオブジェクトとして認識されており、それらを切り貼りするという作業の繰り返しだ。データベースへのリンクについては、まずフォーム・オブジェクトを作成し、各プロパティ内でイベントをメニュー形式で選択すればよい。あらかじめ用意されているオブジェクトのパレットから、Drag&Dropで貼り込むことも可能だ。
しかし、アプリケーション本体がJavaというのは一見画期的だが、現状では仕様によりWindowsアプリケーションからのコピー・ペーストが不可能だ。これは、思っていた以上に非実用的なインターフェイスなので、改善してほしいところだ。
('97/4/9)
[Reported by yuno@impress.co.jp / t-masuda@city.fujisawa.kanagawa.jp]