【ソフトウェア】


日本語版「Internet Explorer 4.0」Platform Preview、試用レポート

Favorite  日本語版「Internet Explorer 4.0」のPlatform Preview版は、「Developer Days 1997 Tokyo」(マイクロソフト株式会社主催)が開催される15日に一般公開されると思われていた。しかし、実際に公開されたのは13日の午後だった。

 基本的な機能や操作感については英語版と同様だが、日本語Windows 95に完全版(シェル統合)をインストールし、とりあえず丸一日試用してみた感想をお伝えしよう。

 まず、従来のWindows 95のダブルクリックによるアプリケーションの起動やフォルダのオープンが、デフォルトではシングルクリックに設定されており、少し戸惑った(ダブルクリックに設定することも可能)。アクティブデスクトップをオンにしておくと、CtrlキーやShiftキーを使わないと範囲選択ができないなど、バグなのか仕様なのか分からない点も幾つかあった。

 シングルクリックに設定していて非常に面倒なのが、ファイルの名前変更。毎回、右クリックで「名前の変更」を呼び出さなければいけない。また、とりわけ残念なのが、同社のスクローラー付マウス「インテリマウス」が動作しなくなるところだ。「ほい~ルン!」や「どこでもホイール」などの拡張ソフトを使うと、Internet Explorerの中だけスクローラーが動かないという状態だ。

 こうした不満な点もあるが、数時間も使っているとだんだん慣れてくる。特に便利だと感じたのは、タスクバーを自由にカスタマイズできるところ。フォルダを選択するだけで、簡単にタスクバーに組み込むことができる。

 WWWのブラウジングに関しては、やはりURLのAutoCompleteがありがたい。過去に訪れたサイトであれば、URLを途中まで入力するだけで済む機能だ。さらに、従来の「お気に入り」(ブックマーク)に加え、メニューから「購読」を選択することで、自動巡回させることができるようになる。また、収集したデータをスクリーンセーバーとして表示させることも可能だ。

 何気なく使っていると気が付かないが、タスクトレイの「更新された購読項目」から「お気に入りの管理」を呼び出すと、表示メニューから「縮小版」を選択することで、各ページの画面をサムネイル表示させて確認することができる。ただし、表示完了までかなり時間がかかるので、ダイヤルアップユーザーは要注意だ。

 その他、リスト関連の処理が改善されるなど、HTMLの認識などに若干の修正が加えられていることが確認できた。

('97/4/14)

[Reported by yuno@impress.co.jp / dome@impress.co.jp]


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