【イベントレポート】
15日~16日にかけて、マイクロソフト株式会社によるソフトウェア開発者向けのイベント「Developer Days 1997 Tokyo」が、新宿の京王プラザホテルで開催されている。同社ソリューションデベロッパー事業部副本部長(兼デベロッパー製品部長)の三ヶ野原敏郎氏による挨拶で、午前10時、2日間にわたる講演の幕が切って落とされた。
続く米国Microsoft社のDouglas Dedo氏(Group Program Manager)によるキーノートスピーチでは、5月30日発売予定の統合開発環境「Visual Studio 97」の紹介のほか、今後の展望などが語られた。
同氏によると、Visual Studioについては、今後もさらにブラッシュアップが重ねられる。WWWサイト構築の簡素化、インターフェイスの統一(「Shared IDE」と呼ばれる)、ADO(Active Data Object)によるデータベースアクセスの容易化、複数の開発言語の一括デバッグ、Internet Explorer 4.0やMemphisの機能の取り込みなどを予定しているという。
インターネット関連では、Webアプリケーションを作成する「Visual InterDev(旧Internet Studio)」のことや、「Visual Basic」でActiveXコントロールが作成できることなどが語られた。
約90分間におよぶ同氏の講演の中では、特に目新しい技術紹介はなかったが、メインフレーム用にCOBOLなどの言語で開発されたアプリケーションを、そのままWindows NTへ移行できるソフト「Cedar」(コードネーム)が開発中であることが明らかにされた。詳細については不明だが、Windows NTとNetWareの環境の統合なども可能になるという。
('97/4/15)
[Reported by yuno@impress.co.jp]