【イベント】


ネットワークコンピュータ120台による体験コーナーが大盛況

「Oracle Openworld 1997」初日レポート

■URL
http://www.oracle.co.jp/oow/jp97/index.html

 4月16日、東京国際展示場(東京ビッグサイト)にて「Oracle Openworld 1997」がスタートした。Oracle Openworldは、日本オラクル株式会社主催によるもので、基調講演やセミナー、展示会など、同社の技術、製品の最新情報を一堂に集め公開するというもの。セミナーや展示などには、協賛企業約100社が参加する。開催は、17日まで。ここでは、初日の模様をレポートしたい。

 イベントは、米Oracle社ワールドワイドオペーレーションズ社長Raymond J.Laneと、日本オラクル佐野代表取締役社長による「オープニング・スピーチ」によってスタートした。「今日は情報化時代の幕開け」という両氏の挨拶に続いて、米Oracle社シニアバイスプレジデントJerald Held氏による「NCA」についてのスピーチが始まった。「NCA(Network Computing Architecture)」とは、オラクルが提唱する、ネットワークを中心とするソリューションで、オラクルの製品は、今後すべてNCAをベースにリデザインされる。同氏は、NCAは新しいビジネス・モデルを提示する非常に重要なものだ、と語った。

 展示会場で多くの人を集めていたのは、なんと言っても「NC体験コーナー」。1,000台のNCが登場、とのふれこみであったが、関連ソフトなどのデモに使用されているNCや、ディスプレイされているNC以外に、実際に自由に試すことができたのは120台。体験コーナーに設置されたNCは、DEC製が若干あるほかは、ほとんどが船井電機株式会社製のものであった。設置されていた船井製NCは、「Intel互換CPUタイプ」と呼ばれるもので、大きさは高さ25cm、幅7.5cm、奥行き31cm。CPUにはPentium133MHzが搭載されており、小さめのキーボードが接続されていた。操作してみたところ、電源を入れてから、OS、ブラウザーのダウンロードにかかる時間はストレスを感じさせるものではなかった。なお、NC体験コーナーに隣接した一角では、NC製品が出品されており、上記の船井、DEC社製品のほかに、ユニデン株式会社、Proton社、PHILIPS社、赤井電気株式会社、ACCTON社、ACORN社のNCが展示されていた。また、SUN社のコーナーでは「Java Station」も参考出展されていた。

船井のNC

各社から出展されたNC
DECユニデンPROTONPHILIPS赤井電気ACCTONACORN

 初日は、米Oracle社Lawrence J. Ellison会長の基調講演が予定されたこともあり、朝10時の開場直後から、会場受付には長蛇の列ができていた。展示会場内もNC体験フロアを中心に多くの来場者でごったがえし、今回のイベントの注目度の高さが伺われた。来場者の多さについては、オラクル社の社員も「予想以上」と驚きと喜びを隠しきれない様子であった。

('97/4/16)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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