【ソフトウェア】


アドミラルシステムがダイヤルアップ環境で運営可能なMLサーバソフトのβ版を公開

■URL
http://email-club.admiralsys.com/

 株式会社アドミラルシステムはダイヤルアップなどの個人環境でも運営可能なメーリング・リスト(ML)サーバソフトウェア「イーメールクラブ」のβ版を同社のホームページ上で一般公開した。

 「イーメールクラブ」の特徴はクライアント環境でのメーリングリスト運営が可能なこと。今までMLを運営するにはUNIXなどを利用したサーバマシンを必要としたため、一般の人が運営するためにはプロバイダなどが用意しているサービスを頼らざるを得なかった。「イーメールクラブ」はWindows 95/NT上で動作し、指定したPOPサーバに送られてきたメールを受取ってクライアントマシン上で処理、その後SMTPサーバからMLのメンバーに配信する。このため、インターネットメールが送受信できる環境であればたとえダイヤルアップ接続のマシンであってもMLを運営することが可能となった。

 早速編集部でもダウンロードし試してみた。MLへの参加は参加希望者からコマンドメールで処理でき、ML宛のメールかどうかはメールの表題(Subject)と差出人(From)から判断しして、該当メールのみを処理しPOPサーバから削除する仕様になっている。そのため現在手持ちのメールアドレスを個人用と共存して利用できる。また一つのアカウントで複数のMLを運営することも可能だ。配信するメールはきちんとナンバリングされ、ML宛のReply-toも付くようにもなっている。

 メールクライアントソフトの中にはEudora Pro 3.0やBecky!など振り分け機能と転送機能などを利用して擬似的なMLを運営できるものは幾つかあったが、「イーメールクラブ」はコマンド、複数ML、ナンバリング、Reply-toの付加などMLサーバとして必要な機能が十分備えられている。

 現在のところ正式版の公開時期・価格とも未定だが、オンライン上での販売を検討しているとのこと。同社ではメーリングリストの開設が容易になり身近になることでクラブ活動の連絡掲示板がわりといった用途にも利用できれば、と述べている。


('97/4/17)

[Reported by dome@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp