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富士ソフトABC株式会社は、会員制の電子決済システム「QQQ Members Commerce System：QQQ（サンキュー）システム」を発表した。5月15日より試験運用を行ない、9月9日より本格運用する。
このシステムは、クレジットカード決済と先払いの「デジタル商品券」を併用することにより、高額決済と小額決済の両方が可能になるというもの。1,000円未満の買い物の場合は「デジタル商品券」で決済し、1,000円以上の場合は「デジタル商品券」またはクレジットカードのどちらでも決済できる。「デジタル商品券」は、譲渡できることと、払い戻しができることが特徴。ただし、1回の譲渡・払い戻しにつき手数料200円が必要になる。なお購入額は1,000円単位で、利用できる月額利用限度額は10万円。
このサービスを利用するには、WWW上から会員登録を行ない、郵送されてくるIDとパスワードを使って買い物をする。WWW上でクレジットカード番号を登録する必要があるが、SSLと独自方式セキュリティを併用することで安全性を確保できるとしている。なお、特別なソフトウェアなどは必要なく、WWWブラウザーがあれば利用できる。残高照会などもWWW上から行なえる。会員になる際には、口座開設費として1,000円が必要だ。
富士ソフトABCは、すでに同社のプロバイダー会員向けに「デジタル商品券」を使ったショッピングモールを運営している。今回はクレジットカード決済機能を付加するとともに、一般からも利用できるようにするものだ。販売店がこのシステムを導入すると、デジタルコンテンツなどの小額決済向けの商品が販売できるほか、富士ソフトABCが料金徴収を代行してくれるため、クレジットカード会社と契約をしなくてもカード決済が行なえるなどのメリットがある。加盟する際には、登録費用と月額管理費が必要。取扱い手数料は各店舗と相談になるが、10%～30%を想定しているという。売り上げ金は、月に1回、まとめて富士ソフトABCから加盟店の銀行口座に振り込まれる。現在50店舗が加盟しており、平成9年度末まで500店舗に増やす予定とのことだ。
◎問い合わせ先
富士ソフトウェアABC株式会社
E-Mail infoqmcs@fsi.co.jp
('97/4/21)
[Reported by junko@impress.co.jp]