【動向】
■URL
http://www3.nikkeibp.co.jp/MA/guests/release/425brow.htm
日経BP社は、同社の会員制データサービス「日経マーケット・アクセス」が行なったアンケート「WWWブラウザーの企業別シェア調査」の結果を発表した。
調査結果によると、法人でWWWブラウザーとして「Netscape Navigator」を中心に利用している企業は64%を占め、「Internet Explorer(以下IE)」を利用している企業は18%にとどまっている。なお、調査結果は両ブラウザーとも最新バージョン、旧バージョンを含めた利用状況となっている。同社によると、法人市場においては依然としてNetscapeが強く、パソコン本体にバンドルしてシェア拡大をはかるマイクロソフト社の戦略は個人市場では一定の成果を収めているものの、法人市場では必ずしも奏功していないとしている。
ホームページ開設時期別のデータでは、最近ホームページを開設した企業ほどIEのシェアが大きくなっており、'96年10月以降に情報発信を開始した企業ではIE中心のシェアが30%を超えている。しかし、'96年3月までにホームページを開設した企業では12%にとどまっており、IEはすでにNetscapeを利用している企業に対し導入を強く促す存在にはなっていないことになる。両製品とも97年中に次期製品の投入が決まっており、大手企業を中心にかなり残っていると言われるNetscapeの旧バージョン利用者層を中心にユーザーの取り合いが今後も続くだろうとしている。
これらのデータは、日経BP社がWWWで提供する「日本企業URLディレクトリ」に収録された日本企業4223社('97年3月現在)の中からWebマスターのメールアドレスが判明しているもの3226社に対し3月下旬から4月上旬にかけて電子メールで調査したもの。回答数は866で回収率は26.8%。
('97/4/25)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]