【イベントレポート】


Networrld+Interop '97ラスベガスレポート

■URL
http://www.interop.com/

N+I

 5月5日~9日までの5日間、Networld+Interop '97がラスベガスのコンベンション・センターで開催されている。そのうちの3日間(6日~8日まで)開かれている展示会を見学してきた。

 3月、4月と立て続けに大きなイベントがあり、各社そこに力をかけすぎたのか、今回のN+Iは全体的に目玉の製品がなく、わりと地味な展示会となっていた。その中から、何点か気になったことをレポートしたい。



●Micosoft Site Server
http://backoffice.microsoft.com/products/siteserver/

Site Server

 Microsoftから新しいBackOffice製品がリリースされる。それが、Microsoft Site Serverだ。Site Serverとは、一言で言うとWebサイト運用ツールで、これでWebサイトを揺りかごから墓場まで面倒が見れる。

 Site Serverには、Webサイトの開発ツールであるVisual InterDevが同梱されているため、Webサイトの開発が行なえる。そして、Web発行ウィザードやPosting Acceptorという機能を使って作成したページの登録もできる。Content Replication Systemというシステムを使えば、Webサーバーの複製もできる。そして、Usage Analyst、Site Analystという機能を使って、Webサイトの管理ができる。つまり、Site Serverを使用すれば、開発/登録/管理といった、Webサイトのライフサイクルを容易にマネージメントできるようになる。

 また、Enterprise Editionというバージョンもある。これには、Commerce Serverという製品が付く。Commerce Serverは、今までMerchant Serverと呼ばれていたもの。オンライン・ショッピングなどを考えているならば、Enterprise Editionを、という事になるだろうか。

 なお、価格はそれぞれ$1,499/$4,999とのこと。



●Netscape Netsacter
http://home.netscape.com/comprod/products/communicator/netcaster.html

 Netscapeのブースはとても小さく、探すのに苦労した。私はこのイベントに併せてPR4を出してくると踏んでいたが、結局何の音沙汰も無くがっかりだった。

(と、原稿を書いているうちに、PR4が登録されたとの速報が…)

 とはいえ、次世代のクライアントNetscape Communcatorの核であるNetscape Netcasterは、実際に展示されていた。実際に動作している実物の展示とデモは初公開ではなかろうか?

 ここで、Netcasterを知らない人に簡単に説明すると、Netcasterには次のような機能がある。

 その中で、特徴的なのがwebtopと言われる機能である。webtopは、MicrosoftのActive DesktopがWebブラウザとシェルとの融合を目指したのに対し、Webブラウザがシェルに取って代わろうとしている。

 これらの機能の完成により、ネットスケープは完全にマイクロソフトを迎え撃つ準備が整ったと言えるだろう。


●56kモデム

56k

 すでに日本でも販売が開始されている56kモデムだが、K56flexのモデムも多数出展され、各社完全に出揃ったようだ。K56flexとx2の両陣営とも他社を牽制することなく、まるで自分がスタンダードだというが如く、相手は眼中に無いといった感じが印象的だった。



●最後に

boxter

 一昔前はN+Iの顔だったNovellはIntranetWareで巻き返しを図ろうとがんばっていた。なんと、Boxterを抽選でプレゼント(しかも会期中に発表)という太っ腹で、何とか印象づけようとしていた。ただし、これに応募するには、まじめに説明を聞いてクイズに答えなければならない。

 また、最近ごたごたが続いているAppleだが、なんと展示社リストに載っているのにブースは影も形もない。案内図を見てブースに行ってみたのだが、何とそこは休憩所(椅子が並べてあるだけだが)になっていた。

('97/5/7)

[Reported by 山本貫信]


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