【新技術】


NECが情報提供のパーソナライズのための高速化技術を開発

■URL
http://pnews.cplaza.ne.jp/ (パーソナル電子新聞のページ)

 NECはWWWやネットニュースなどのインターネット情報の検索において、従来よりも高速に、個人嗜好を学習・予測することができる技術を開発した。

 開発されたのは「誤差比例重み更新法」というアルゴリズムを利用して、重みづけされたキーワードリスト(ユーザープロファイル)を自動生成する技術。

 これはユーザーが新しいコンテンツに対する好みの度合いを5段階評価で入力すると、ユーザープロファイルから予測される値と比較し、その違いに比例した量だけユーザープロファイルを逐次更新していくというもの。

 これにより、過去のコンテンツとその嗜好度のデータをすべて保持し、計算し直す従来の方式と比べて、データ量が減少し情報検索が高速になる。同社ではネットニュースに対する個人嗜好の学習実験を行なった結果、従来方式より半分以下のサンプルデータで済みかつ、約100倍の高速検索が実現したとしている。

 NECでは、今後WWW、電子新聞、テレビなどの分野でこの技術を利用した実用化研究をしていくとのこと。また、現在、読売新聞社と共同で、本技術を利用した「パーソナル電子新聞」の実験を行なっており、上記URLで無料で参加する事ができる。

('97/5/13)

[Reported by kikuchi@impress.co.jp]


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