【記者会見】
米Netscape Communications社の技術担当上級副社長Marc Andreessen氏が初来日し、6月3日都内で記者会見を行なった。
Andreessen氏は、Netscape Communicatorの開発時期の早さや、Webtop機能によって提供されるデスクトップ環境による、Microsoft社のWWWブラウザー「Internet Explorer」の次期バージョン4.0(以下IE 4.0)に対する優位点を語った。Communicator正式版はIE 4.0正式版より6カ月早くリリースする予定で、それだけでも市場で優位に立てるとしている。また、使用OSが限定されるIE 4.0に比べ、Webtop機能はOSに依存しないクロスプラットフォーム対応なのでより幅広いユーザーが使えるということをアピールした。
また、Communicatorの次期バージョン、Netscape Navigatorの名称時から通算して「バージョン6」の開発に入っていることを明らかにした。新バージョンでは、ユーザーのメールアドレスや、年齢、趣味などのプロフィールを登録できる個人情報転送技術「OPS(Open Profiling Standard)」を採用することにより「よりパーソナルなデスクトップを提供できる」とのこと。
さらに、Andreessen氏は「より多くの人が、いろいろなデバイスを使ってネットワークに接続できるような環境を提供したい」と語り、Javaを使ったパソコン以外のデバイス向け製品の開発を強化していくことを明らかにした。 なお、6月4日から開催される「NetWorld+Interop 97 Tokyo」では、初日にAndreessen氏による基調講演があり、Netscape社の戦略などについて詳しく語られる予定だ。
('97/6/4)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]