【ニュース/業界動向】


米3Com社CTOがUSRとの合併について会見
x2テクノロジーの優位も強調

■URL
http://www.3com.com/(3COMのホームページ)

 米3COM社チーフテクノロジーオフィサーのジョン・ハート氏は、幕張で記者会見を行ない、2月末に発表した米U.S. Robotics(USR)社との合併に関して説明した。  Hart氏は、両社の合併により年間売上60億ドル規模の巨大ネットワーク企業が誕生したことが最大のメリットであると述べた。合併により3COM社はすべてのネットワークアクセスに関する技術を持つことになり、かつ次世代の技術であるLAN/ATMスイッチングなども併せ持つ企業になったと強調した。USR社が持っていたモデムやリモートアクセスサーバーの技術も、今後とも積極的に関与し続けるとしている。

 モデム業界で最も注目されている56kbpsモデムのx2とK56Flex間での標準化争いについての質問があった。Hart氏は、USRの製品はDSPテクノロジーを使っているため、標準仕様が策定されればソフトウェアの書き換えだけですぐに標準仕様に対応できるとし、競合社へのアドバンテージを示した。標準仕様の勧告時期については、まだ先行きは非常に不透明だが今後12カ月以内にはなされるだろう、との見通しを示した。

 次に、PDD事業部マーケティングディレクターのカレン・オッディ氏により、同社のギガビットイーサネットにいての取り組みが説明された。高性能ネットワークのキーポイントは、帯域幅、管理のしやすさ、低価格の3点であるとしている。ギガビットイーサネットは、現行のイーサネット技術の延長線上にあるので、価格面や技術面でアドバンテージがあるとする。3COMは、ギガビットイーサネットのリーダー的立場にあり、高性能ネットワーク全体のソリューションを提供していく用意があることが明らかにされた。タイムスケジュールに関しては、'97年央には試作品を完成、'97年末には第1世代製品の設計を完成させるとし、標準仕様が策定予定の'98年初頭以降に第2世代製品を市場に投入する計画という。

('97/6/4)

[Reported by nagase@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp