【対談】


ベッコアメの尾崎社長、日本のインターネットの問題を語る

 6日のQuick Hits Stageでは「プロバイダー事業誕生の秘密!」と題し、ベッコアメ・インターネットの尾崎社長とインプレスA&Dの樋渡氏らを交えたディスカッションが開かれた。

 このなかで尾崎社長は、来年4月から開始される衛星をつかった通信サービス(本誌6/3号記事参照)に関し、「構想自体は1年半前からから模索していた。近年、インターネットを利用して動画や音声を発信するサービスが増えてきたが、基本的にこれらのサービスは受信者一人一人に対して情報を提供しているため、100人に同時発信する際は100人分の回線容量を必要とする。衛星を利用すると一つの情報を複数で受信できるようになり、発信者側の設備負担や無用なトラフィックを軽減できるようになる。オンデマンド性はなるべく維持し、アマチュア作品などの発信も手がけていくなど、規制の多い一般放送との差別化を図っていくつもりだ」と語った。

 また、日本のインターネット社会が抱えている問題について、課金システムの脆弱さをあげた。決済機構の確立が遅れているため、インターネットでなにかサービスを開始する際、その料金を回収する手段としてプロバイダを設立しなければならない。このためプロバイダ会員のみしかサービスが受けられなくなってしまい、インターネットの特性が十分に活かされてずにいると語り、もっと国内のクレジット会社が積極的にインターネットに取り組むべきだと話した。デジタルキャッシュに関しても、技術的には成熟しているものの、標準化が遅れ各銀行が独自の方式を取り入れてしまったため、一般に利用されるかどうかは疑わしいと、今後の発展に関しては否定的な意見を述べた。

 なおショッピングモールに関しては、最近はインターネットならではのリアルタイム性を活かした情報提供や、顧客の興味を引くような手法が見られるようになってきており、徐々にだが一般層にも浸透しつつあるのではないかと語った。

('97/6/6)

[Reported by dome@impress.co.jp]


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