【CATV】
株式会社フジクラのブース(ブース番号2P25)では、ケーブルテレビ用のインターネット接続システムとして、端末側のケーブル・モデムComPORTやケーブルテレビ会社用のセンター側コントローラComCONTROLLER、システム管理のソフトウェアNMAPSから構成されるシステムが展示されている。このシステムは、現在江東ケーブルテレビで試験運用中とのことだ。
端末側のケーブル・モデムComPORTは、米3COM製で、1チャンネル当たりの通信速度は下りが30Mbps、上りが2.5Mbpsと非対称なモデム。既にインターネット接続のサービスを開始している三鷹ケーブルテレビとの相違について聞いてみると、三鷹ケーブルテレビのモデムは上下とも10Mbpsと対称な速度だが価格が約20万円するのに対し、ComPORTは非対称な速度だが約8万円と低価格なのが利点だとのことだ。実際の通信速度は、1チャンネルに何台の端末が同時接続されるかによるが、500台接続されても下りは60kbpsとISDN並みの速度で、この程度以上を推奨しているという。サービス価格も、ケーブルテレビ会社によるが、一カ月3,000~10,000円と予測しており、この価格でISDN以上の速度で常時接続できるのは魅力的だ。また、センター側コントローラComCONTROLLERも、管理用のソフトウェアNMAPSで簡単に制御できるようになっているという。
同社のブースでは、実際に江東ケーブルテレビとインターネット接続するデモが行なわれている。さらに、もう1台のパソコンと光ファイバーで接続し、CU-SeeMeによるTV電話のデモが行なわれているが、パソコンのパワー不足のせいか、2fpsのビデオ画像で、かなりぎくしゃくしていた。
('97/6/6)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]