【基調講演】


イントラネットシステムの動向とMicrosoft社の戦略などを語る

米Microsoft社Personal and Business System Group副社長Richard Tong氏の基調講演

【MPEGムービー 1.3MB】

 NETWORK+INTEROP 97では6日、米Microsoft社Personal and Business System Group副社長Richard Tong氏の基調講演が行なわれた。基調の内容は今年の同社のN+Iのテーマである「where do you want to go today?」の通り、同社のこれからの行き先を紹介する内容となった。

 基調ではまず最新のデータベースシステムとホストマシンとしてのPCとUNIXのコストパフォーマンスの例を紹介し、イントラネットシステムの動向が語られた。データベースシステムではロシア宇宙局の衛生写真提供サービスを同社のTerra Severで構築した例を紹介し、将来のデータベース管理業務がTB(テラバイト)規模になっていくと語った。また、PCとUNIXマシンでProssesor個数に対する同時アクセス人数とコストパフォーマンスを比較したテスト結果を紹介し、そのほとんどにおいてPCがUNIXを上回っていた。

 こうしたイントラネットシステムの動向に対し、Microsoft社の戦略が語られた。まずNTはエンタープライズ版を提供し、性能を3GB、8×MPをサポート。続いてSQL Sever、Exchange Sever、Site Severでもエンタープライズ版の提供を行ない特にExchange Severでは16GB、8×MPをサポート、Site Severではコマース機能を強化していくとした。さらにBack Office製品はSmall、Muideum、Largeの3バージョンで提供していくとした。

 基調ではさらに次期OSであるMemphisに取り入れられた技術について語った。Memphisでは、中央管理、OSアプリケーションの自動インストール機能、ハードウェアの自動検出機能などによる、サーバー側管理機能の強化によってシステムの同一性とユーザーのクライアント側処理の軽減が図られるとした。またAll Users State On Severという機能では、ユーザーの個人情報管理がなされ、例えば、同一ユーザーが複数の端末を利用してサーバーに接続する必要がある場合などにおいて、ある特定の端末で作業した状態が、他の端末にも反映されるものと語った。なおMemphisのβ版は今月中にリリース予定とのこと。

 基調の最後にInternetExplorerの最新版4.0β2によるデモンストレーションが行なわれた。デモではプッシュ技術によるデスクトップチャンネルの紹介された。なおβ2は7月始めにリリース予定とのこと。

('97/6/6)

[Reported by kikuchi@impress.co.jp]


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