【新製品】
「NETWORLD+INTEROP 97 TOKYO」で、USロボティックス株式会社や住友電気工業株式会社など数社からADSLモデムが参考出品された。ADSLは既存のメタル電話線を使って高速通信を可能にする技術で、利用するには電話局と家庭の両側に専用のADSLモデムが必要だ。
USロボティックス株式会社では、センター側で使用する「AxCELLカード」とクライアント側で使用するボックスモデム「VIPER-DSL」が出展された。8月に両製品セットで価格20万円で発売開始する予定。同社ではADSL技術を企業や大学の構内LANでの利用を対象としており、現在NTTが実証実験を行なっている、既存の電話網を使ったADSL技術利用に同製品を対応させるかどうかは未定だ。 |
住友電工が出品したADSLモデム「Mega Bit Gear」は今年の秋に発売予定で、こちらも企業などの構内電話線での使用を目的とした製品。クライアント側のモデムが価格30万円、センター側の集合型モデムが32回線用で800万円となっている。
ほかに、アセンドコミュニケーションズジャパン株式会社では、米Ascend Communication社からの出荷が遅れたため今回ADSLモデムの出品は見送った。秋以降年内には国内で出荷したいとのことだが、同社によるとADSLについては技術を期待する声は多いものの、まだ企業側に入ってくる基礎情報が足りないのでどう製品をリリースしてよいか分からないという状態だという。
◎問い合わせ先
住友電気工業株式会社
('97/6/6)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]