【動向】
情報産業専門調査会社のIDCジャパン株式会社は、国内インターネットユーザー数および接続契約数の実績と予測を発表した。
発表によると、'96年末の国内のインターネットユーザー数は530万人。'95年末の180万人から約3倍の増加となっている。同社ではその背景として、パソコンの出荷が好調に推移したことや大手パソコン通信事業者のインターネット接続対応が進んだことなどを挙げている。今後は、一般消費者向けインターネットコマース市場の成長やテレビ番組連動型のインターネット利用が進み、特にホームユーザーの増加が期待できるとして、'97年末には1,080万人、2000年には3,195万人にまで拡大すると予想している。なお、調査はパソコンなどのインターネット接続関連機器の出荷台数や普及台数などの数値、同社によるアンケートの結果などから独自に集計・推計したもの。
また、インターネット接続契約数の実績についても発表された。結果によると'96年末の接続契約総数は約666万契約。'97年以降の接続契約数については、企業によるインターネット利用が本格化し、特に専用線IP接続契約が増加すると予測している。本調査は、国内の主要プロバイダーおよびパソコン通信事業者へのインタビューにより行なわれた。なお、「接続契約数」は「ユーザー数」とは異なるもので、ダイヤルアップIP接続も専用線IP接続もそれぞれ1つの契約として計上しており、契約を何人で利用しているかは考慮していない。また、WWWアクセス可能なパソコン通信の契約者数も含まれている。
('97/6/16)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]