【新技術】


画像半開示技術と課金システムを組み合わせネット上でコンテンツを販売

NTTが画像コンテンツ販売システム「InfoProtect」を開発

■URL
http://www.nttinfo.ntt.jp/dlij/NR_J/9706/970612.html

 日本電信電話株式会社(NTT)は、デジタル画像コンテンツの販売システム「InfoProtect」を開発した。これは、内容が確認できる程度に画像にスクランブルをかけられる画像半開示技術と、同社が開発した暗号技術「Infoket」を組み合わせてネット上でのデジタル画像コンテンツ販売ができるというもの。

 InfoProtectの最大の特徴は画像半開示技術で、画像の任意の部分に任意の強さでスクランブルをかけることができる。従来は、サンプル画像が商品画像と同様のクオリティを持っている場合にはサンプルをコピーされることが多かった。また、サンプルのクオリティが低いと商品選択の判断ができず、商品購入意欲をそそることができないという問題があった。この技術では、画像のクオリティをコントロールできるので画像のサンプルとしての役割を最大限に発揮させることが可能だ。

 また、InfoProtectには「電子透かし技術」が採用されており、購入後の画像に購IDが埋め込まれる。IDは専用の読み取りツールで判別でき、画像を加工しても一定の画質を保っていれば判別できるのとのことで、同社は、2次利用など不正コピーに対する強力な抑止力になるとしている。

 今後は、スクランブルの解除に使用する「鍵」のやりとりに電子取引用プラ ットホーム「Infoket」を利用して、ネット上でのデジタル画像コンテンツ販売システムの開発をすすめていく予定。なお、同社では、音声データにスクランブルをかける「楽音半開示システム」(本誌4月30日号参照)を開発しており、ネット上の音楽配信システムについても開発をすすめている。

('97/6/16)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / tatekawa@planet.club.or.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp