【イチオシ】


第40回レポーター: 永田順伸氏

ニュースサイト「CNN Interactive」で英語力アップ

■URL
http://www.cnn.com/

 私の使用しているブラウザは、立ち上がるとすぐに「CNN Interactive」を表示するように設定してある。インターネットを使い始めてからというもの、このサイトをチェックするのが毎朝の日課になっている。説明するまでもないが、「CNN Interactive」は全世界で視聴されている24時間ニュース専門局「CNN」のWWW版だ。

 先日、インターネットを使い始めたばかりで、何を見ていいのか分からないという友人と話をする機会があった。「CNN Interactive」を見たかと聞くと首を横に振る。彼はアメリカのサイトは見ないことにしているらしく、その理由は英語が苦手なためだと言っていた。

 でも、英語だというだけで見ないのはもったいない。大きな事件ともなると、現場の画像はもちろん、音声や動画も用意されて、ただ見て回るだけでも何が起こったのか十分に理解できるからだ。私自身、このサイトを知った冬のこと、寒波に襲われ吹雪が去った後の街の映像をダウンロードして見ていたことを思い出す。画像から見出しの単語を理解することができた。

 記事によってはリンク集まで揃っているので、素早く関連記事や他のサイトにアクセスできる。反政府活動をしているメンバーたちとチャットができるサイトへのリンクがはられていたこともある。最近では、ニュースの終わりに関連したキーワードが設定されたInfoseekの検索欄があり、クリックひとつで関連記事を読むことができるようになり、ますます便利になっている。

 ところで、まじめな記事よりくだらないものや不思議な事件の方が好きだったりする私。雷に打たれたせいで、つるつるだった頭に毛が生え、そのうえ新しい歯まで生えてきた老人の話。自宅で電話を受けただけで人々が次々に死んでしまった事件といった話。こんな話が好みなのだが、そんな不思議な事件が載るコーナーがちゃんと用意されているあたりも見逃せない。

 わりと目だたない扱いを受けているこのコーナーの名前は「Fringe」。外辺とか縁とかいう意味らしいが、おまけのようなニュースが米国内と全世界に分けて掲載されている。例えば、環境保護を訴えるために湖の周囲で立ちションで抗議をしたヨーロッパのある村人たちの話やチュパカブラという化け物に襲われた村の話などなど。最近では、相手と足の指を絡ませてやるtoe wrestling(足相撲?)や、空港や航空会社のチェックをくぐりぬけ、入国審査までも通り抜けた12才の冒険少年の話、ミルク中毒になったと乳製品産業を訴えた61才の男性の話などで大笑いさせてもらった。

 「Fringe」の英語はわりと簡単なので、英和辞書ソフトなどを用意しておけば楽に意味がわかるし、そうやって読んでいくうちに理解できる単語の数も増えていく。テレビで「CNN」を見られる人は、Transcripts(放送を書き取ったもの)が用意されているのでヒアリングのチェックができる。ニュースを読み終わった後には、Newsquizで理解度を確認。このサイトは良質の英語教材でもあるのだ。

 私の友人も説得に応じて、このサイトをコツコツと覗いているようだ。

('97/6/17)

[Reported by nagata@marinet.or.jp]


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