【JAVA】


米Microsoft社がWin32APIが使えるJava仮想マシン「J/Direct」を発表

■URL
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1997/Jun97/Jdirecpr.htm

 現地時間で6/18に、米Microsoft社は、Windows 95/NT用のJava仮想マシン「J/Direct」を発表した。すべてのWin32APIを直接呼び出すことができるため、Windowsの機能を利用したJavaプログラミングが可能となる。この「J/Direct」は、Internet Explorer 4.0、次期バージョンのWindows 95/NTおよびInternet Information Serverに含まれる予定だ。

 同社では「J/Direct」により、Java言語の生産性を生かしながらWindows 95/NTの機能をフルに使ったJavaプログラミングができるようになるとしている。ただし、この仮想マシンをターゲットとして作られたJavaプログラムはWindows 95/NT専用となるため、Javaの最大の特徴ともいえるクロスプラットフォーム性が損なわれることになる。

 Javaは、「Write once, Run Anywhere」という言葉に象徴されるように、実行環境を含めたポータビリティを重視する傾向があった。しかし、今回の「J/Direct」は、それとは正反対にJavaのプログラミング言語としての側面をとらえた拡張になった。このことから、米JavaSoft社が提唱している「100% Pure Java」構想を支持するベンダーからの「J/Direct」への反発が予想される。

('97/6/19)

[Reported by kono@impress.co.jp / taiga@ppp.bekkoame.or.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp