【業界動向】
社団法人コンピュータソフトウエア著作権協会は、同協会の会員である株式会社エニックスの著作物「ドラゴンクエスト」を、許諾を得ずにPC-98用のMS-DOS上で動作するように改変し、九州のBBS2局のソフトウエアライブラリーにアップロードした行為者およびそのBBS2局に対して警告書を本日付けで送付したこと、同様な事例の排除・撲滅に協力を求める文書を全国約300のBBSに送付したことを発表した。ネットワーク上でのプログラムの送信に対する警告はこれが最初としている。
同協会では、改変を加えることが著作者人格権および翻案権の侵害に、改変したものをアップロードおよび有線送信することが複製権および有線送信権の侵害に該当するとし、このような行為に対して有効な処置を行わず放置した場合、BBSの運営者も著作権侵害の幇助にあたると主張している。
同協会は、ソフトウエアに関するこのような著作権侵害がインターネット上で公然と行われているサイトを例にとり、今後、インターネットを含むネットワーク上でのソフトウエア著作権侵害と思われる行為を発見した場合、国内外を問わず今回のような警告を発していくと同時に、改善が見られない場合は法的な手段をとるとしている。また、このような活動を続けていくことによって著作権に対する認識を広めていきたいとしている。
('97/6/25)
[Reported by kono@impress.co.jp]