【イベント】
「Windows CE」「Internet Explorer 4.0」に注目が集まる
「Windows World Expo /Tokyo 97」初日レポート
■URL
http://www.idgexpo.com/wwe97/index.html(Windows World Expo /Tokyo 97)
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9706/2502.html(Mobile Gear）
http://www.casio.co.jp/hpc/index.html(CASSIOPEIA)
Windows関連製品を一堂に会した展示会「Windows World Expo /Tokyo 97」が幕張メッセで開幕した。今年のテーマは「New Business Model on the NET」で、会期は6月25～28日。
今回、注目を集めていたのは、ハンドヘルドPCなどの携帯用端末や家電などに使われるOS「Windows CE 日本語版」とMicrosoft社の次期WWWブラウザーとして正式版のリリースが待たれる「Internet Explorer 4.0」のデモであった。先頃米国で開かれ
たPC EXPOで実機が登場したばかりの、米Intel社と米Microsoft社が提唱するネットワークベースのPC規格「NetPC」については、2社が出展するにとどまった。
「Windows CE」は、当日マイクロソフト株式会社から「Microsoft Windows CE Version 1.01 日本語版」の正式発表があったほか、日本電気株式会社のハンドヘルドPC「Mobile Gear」やカシオ計算機株式会社の「CASSIOPEIA」に搭載したデモが大々的に行なわれた。Windows CEは、Windows95と近い操作性を持っており、「Word」「Excel」などのソフトとデータ連携ができる。また、専用のWWWブラウザー「Pocket Internet Exploler」も搭載している。
「Internet Explorer 4.0」（以下IE 4.0）は、評価版によるデモがマイクロソフト社のブースで行なわれたほか、ニフティサーブなどのネットワークサービス会社やソフトウェア会社のブースにも展示されており、会場の数ヵ所で目にした。マイクロソフト社のブースでは、特に同社が「Web Casting」と呼ぶプッシュ配信技術のデモに多くの人が集まっていた。Web Castingは、米BackWeb社らの協力により提供されるプッシュ配信技術でIE 4.0の新機能として注目されるものだ。デモでは、英語のコンテンツを配信していたが、9月に予定されているIE 4.0正式版のリリース時には日本のコンテンツ提供者も決定するとのこと。
ネットワークベースのPCの規格「NetPC」については、PCメーカー各社が参加を表明（本誌6月18日号参照）したこともあり今回出展されることが期待されたが、実際出展していたのは、日本ユニシス株式会社と日本IBM株式会社の2社だけであった。どちらも参考出品で発売時期、価格等は未定とのこと。日本ユニシスから出品されたNetPCは「AQUANTA NP」。CPUにMMX Pentium 166MHzを搭載、メモリー32～256MB、ハードディスク1.2GBのスペックを持つ。日本IBMが出展したNetPCは名称未定で、CPUにMMX Pentium 166MHzを搭載するなど、日本ユニシスの製品とほぼ同等のスペックを持つものであった。日本IBMの担当者は、NetPCの利点として一般用PCのアプリケーションをそのまま使えることやメンテナンスをリモートで行なえること、ネットワークトラフィックに負荷を与えないことなどを挙げた。また、米Oracle社の提唱するNC（Network Computer）に比べて製品の価格が高めになってしまうことをデメリットにあげており、実際に製品として出荷する場合は約20万円程の価格設定になるだろうとのことだ。
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●日本ユニシス「AQUANTA NP」
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●日本IBM
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ほかに、会場で目立った展示には、ニフティ株式会社のブースで展示されてい
た新サービス「Tiger」があった。これは、汎用のWWWブラウザーを使ってニフティサーブのサービスを利用できるというもので、今夏にサービス開始を予定している。会場では、IEのほかNetscape Navigatorを利用したデモが行なわれていた。
ほかには、56Kモデムが松下電器産業株式会社、TDK株式会社の2社から出展されていたが、松下の「TO-BXF56K」、TDKの「DV5600」双方ともRockwell陣営のK56flex規格に準拠した製品であった。
なお、幕張メッセでは、電話とコンピューターを統合するCTI（Computer Telephony Integration）専門の展示会「Computer Telephony World Expo/Tokyo'97」が併催されている。こちらでは、NTTによるインターネット電話体験コーナーなど注目の展示もされている。
◎Windows World Expo /Tokyo 97速報サイト
PC Watch 「Windows World Expo /Tokyo 97レポート」
/pc/
朝日新聞社 「ウインドウズワールドエキスポ・東京97」
http://www.asahi.com/win/
('97/6/26)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]
【INTERNET Watchホームページ】
ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp
「Internet Explorer 4.0」（以下IE 4.0）は、評価版によるデモがマイクロソフト社のブースで行なわれたほか、ニフティサーブなどのネットワークサービス会社やソフトウェア会社のブースにも展示されており、会場の数ヵ所で目にした。マイクロソフト社のブースでは、特に同社が「Web Casting」と呼ぶプッシュ配信技術のデモに多くの人が集まっていた。Web Castingは、米BackWeb社らの協力により提供されるプッシュ配信技術でIE 4.0の新機能として注目されるものだ。デモでは、英語のコンテンツを配信していたが、9月に予定されているIE 4.0正式版のリリース時には日本のコンテンツ提供者も決定するとのこと。
ほかに、会場で目立った展示には、ニフティ株式会社のブースで展示されてい