【ソフトウェア】

ロータスが次期ノーツクライアント「R4.6」の概要を発表

■URL
http://www.lotus.co.jp/（ロータスのホームページ）
http://www2.lotus.co.jp/notesinf/（ロータス ノーツ製品情報）

　ロータス株式会社は、今夏にもリリースされるグループウェアの新バージョン「ロータス ノーツR4.6（コードネームLookout）」の正式発表に先立ち、プレスブリーフィングを行ない概要を発表した。ノーツR4.6の出荷時期と価格は今のところ未定だ。

　従来、ロータス ノーツは、ドミノサーバーの専用クライアント製品という位置付けだったが、このR4.6よりドミノサーバー以外のクライアントとしても機能する「ネットワーク統合クライアント」へと変貌を遂げる。メール環境にはPOP3/SMTP/MIMEを採用し、WWWブラウジング環境もノーツ内に統合、業界標準を広く取り入れたクライアント製品となった。今冬にリリース予定の次々世代クライアント製品（コードネームMaui）では、IMAP4やNNTP、LDAP、IIOPなどより多くの業界標準がサポートされる予定になっている。

　クライアント製品の構成は、ドミノサーバー向けの設計機能を持つ「ノーツ デザイナー」（現行のフルクライアントに相当）、メールやスケジュール機能とカスタムアプリケーション実行環境を提供する「ノーツ デスクトップ」、メールやスケジュール機能のみの「ノーツ メール」の3本立てとなる。

　ノーツR4.6機能強化点は以下の通り。

• 複数のデータベースをタスクごとにまとめて管理できるユーザーインターフェイス「ノーツキャビネット（Portfolio）」を導入。インターネット（WWWブラウザーなど）との操作性の整合を図った
• Microsoft Internet ExplorerのActiveXモジュールをノーツ内で実行可能。WWWWページのレプリカや、複数のインターネットアクセスの設定を切り替えて利用することも可能
• POP3のメールクライアント機能を装備し、ノーツのスケジュール管理機能などとの連携もできる
• ActiveX Documents技術を使って、ノーツ内でワード95/97やワードプロ97を利用してメールの作成ができる「ワープロメール機能」を装備。受信側が該当ワープロを持っていない場合にはRTFドキュメントとして表示する。一太郎もActiveX Documentsに対応し次第サポートの予定
• Microsoft Office97やスーパーオフィス97などのオフィス製品を使って作成されたドキュメントの管理機能を強化
• 日本語全文検索機能を強化し、全角半角の区別なしの検索やあいまい検索も可能になった
• 個人アドレス帳の拡張として「名刺管理機能」を装備

　なお、ノーツR4.6の動作環境はWindows 95/NTのみで、OS/2やMacintosh、UNIXなどの他のプラットフォームについてはMauiで対応の予定となっている。

('97/6/26)

[Reported by nagase@impress.co.jp]

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