【業界動向】


合併後の新会社「Concert」の事業戦略を語る

MCI/BT両社の社長らが来日し会見

■URL
http://www.concert.com/ (Concert)

 7月1日、米MCI Communications(MCI)社、英BritishTelecommunications(BT)社、日本BT株式会社の3社による記者会見が行なわれた。出席したのは、MCI社最高経営責任者Gerald H.Taylor氏、BT社社長Peter Bonfield氏、日本BT社長John E.F.Jarvis氏の3名。MCI/BTの合併後の新会社Concertの設立時期や事業目標、日本での活動について発表した。

 Concert社の設立時期については、米法務省と米国連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)の認可によってMCI/BT両社の合併手続きが完了する秋の終わり頃になるだろうとのこと。また、設立直後には、ニューヨーク、ロンドンに加え東京証券取引所にも上場する予定であることも明らかにした。

 Consert社の事業目標としては、米国の地域通信市場への進出、ヨーロッパでの事業拡大、システム・インテグレーション事業の拡大、日本・アジア太平洋・ラテンアメリカでの提携関係構築といったことが挙げられた。

 また、BT社社長Bonfield氏は日本市場の重要さを強調した。特にNTT法、KDD法など関連法案の成立をあげ、「日本の状況は根本的に変わりつつある。競争は激化し、チャンスはますます巨大化している」と語った。また、日本企業との提携については、関係を1社または複数社と結んでいく予定だと語り、特に日本電信電話株式会社(NTT)を「パートナーとして検討されるべき対象」としている。

 なお、すでにMCI/BTの両社はNTTデータ通信株式会社と共同で「インターネット・ダイアルローミングサービス」を提供しており、Concert社設立後もサービスを継続していくと発表している(本誌4月11日号参照)。

('97/7/1)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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