【サービス/モール】
日本アイ・ビー・エム株式会社は1日、Web上でのECビジネスを計画している企業などを対象としたアウトソーシングサービス「ネット・エンポーリアム」を開始した。
このサービスはバーチャルモール「ネット・エンポーリアム」への出店企業を募集。同社が出店企業に対してWebサーバなどのインフラを用意し、Webコンテンツやデータベースなどの構築および、サーバの運用、ヘルプデスクサービスを提供するもの。将来はクレジット決済システムの構築もしていく予定。
同社ではすでにグルメや生活情報などの情報発信や物品販売などを提供しているバーチャルモール「フィエスタ」を展開している。フィエスタでは、出店のための同社からのサポートは基本的なものに限られるが、出店後の宣伝などのマーケティングやビジネスコンサルティングは同社と出店企業が共同で行なっている。これに対し、ネット・エンポーリアムでは、出店のためのWEBサーバー構築から、サーバー運用などのサポートは厚いものとなっているが、出店後のマーケティングやビジネスコンサルティングは出店企業側の責任となる。
バーチャルモールでは米IBMが「World Avenue」を閉鎖する記事(本誌97年6月12日号参照)を報じたが、これに対して同社では「World Avenueでは集客責任をIBM社が負っていたが、顧客ニーズの情報は各出店企業のほうが詳しく、IBM社がこうした情報を持たなかった結果、集客数を高められず閉鎖になった。ネット・エンポーリアムでは集客責任は各出店企業側にある」としている。
('97/7/2)
[Reported by kikuchi@impress.co.jp]