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野村総合研究所が、デジタルコンテンツ課金決済システムの開発を明らかに

 株式会社野村総合研究所(NRI)は、10円からクレジットカード決済できるデジタルコンテンツ課金決済システムを開発したことを明らかにした。このシステムを使い、現在NRIと話を進めている金融機関が8月をめどにサービスを開始する予定。

 このシステムは、会員に対して、画像や音声といったデジタルコンテンツを小額決済で販売するシステム。利用した料金を、月1回にまとめて決済することにより、クレジットカードを使った小額決済を可能にした。

 回収代行機関が、課金管理のほか、会員管理、売上管理、与信、販売コンテンツセットアップなどをすべて代行するため、テナント側はカード会社との加盟店契約もしなくて済む。また、課金方法は、一定の額で一定期間アクセスフリーにできる「定額課金モデル」、1アクセスに対し10円以上1円単位で課金できる「従量課金モデル」、一定期間に一定金額でアクセス回数を制限できる「定額+従量課金モデル」の3種類。これだけの課金方法があれば、ほとんどのケースに対応できそうだ。

 ユーザーは、WWW上から氏名やカード番号を打ち込んで会員登録を行なう。するとオンラインで与信が行なわれ、与信が通ると郵送で送られてくるIDとパスワードが使ってアクセスをするしくみ。

 これまで、BitCashなどの一般店舗で販売するプリペイドカードやインターネット上の仮想プリペイドカードを使った先払いの小額決済システムはあったが、クレジットカードを使った小額決済はめずらしい。今回のサービスと近いところでは、アコムが行なっている「アコシス」が挙げられる。しかし、アコシスの決済は口座引き落としなのに対し、今回のサービスはクレジットカードを使うため、口座振替の手続きが省けるのは便利だ。

 会費や、手数料など詳細は、8月に回収代行を行なう金融機関が正式に発表するとのこと。詳細が分かり次第お伝えする。

('97/7/11)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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