【ソフトウェア/新製品】

BIGLOBEがWWWとパソコン通信を一体化させるソフトを9月リリース
デジタルカメラ付インターネット端末「MULCO」は10月出荷

■URL
http://www.biglobe.ne.jp/
http://www.nec.co.jp/

　NEC（日本電気株式会社）は、同社が運営するオンラインサービス「BIGLOBE」の一周年記念シンポジウムで、旧来のPC-VANコンテンツとWWWをシームレスに行き来できるソフトを、今年9月にもリリースすることを明らかにした。「BIGLOBE Walker」と呼ばれるこのソフトはWindows 95用で、無償配布される。Macintosh版も数ヶ月おくれでリリースしたいとのこと。

　BIGLOBE Walkerは、Netscape NavigatorやInternet Explorerと連動させることが可能で、Internet Explorerを使った場合はBIGLOBE Walkerの中に組み込まれて表示される。これまでも「PC-VANナビゲータ」というGUIベースのソフトが配布されており、WWWブラウザーを呼び出すことも可能だった。BIGLOBE Walkerではさらに、よく利用するメニューを管理する機能や、ニュースをテロップ表示させる機能などが新たに搭載される。

　この分野で競合するNIFTY SERVEの場合、従来からのパソコン通信サービスに対し、NIFTY Managerによるアクセスと、通常のWWWブラウザーによるアクセスの2つの入り口を設ける方向に動いている。これに対しBIGLOBEの場合、旧来のPC-VANのパソコン通信のサービスと、「BIGLOBE CYBER PLAZA」と呼ばれるWWWコンテンツサービス、プロバイダーサービスの3つサービス形態を抱えている。このため、従来からPC-VANを利用してきたユーザーと、インターネットを利用するために加入した新規ユーザーは2分化されているのが現状となっている。そこで、BIGLOBE Walkerという1つのインターフェイスを用意し、これらのユーザーを融合させ、それぞれのサービスの利用者を増加させようというのが同社の狙いとみられる。また、PC-VANナビゲータも、無手順接続（パソコン通信形式）用として今後も残していく方針だという。

　さらに、この発表と同時に、インターネット端末（セットトップボックス）「MULCO（仮称）」の発売を予定していることも明らかにされた。特徴は、切り離し可能なデジタルカメラが標準で付属するところ。ただし、搭載されるWWWブラウザーの仕様、モデムの速度などについては今のところ未定となっている。価格は1セット5～6万円程度で、今年10月の出荷を目指す。

('97/7/15)

[Reported by yuno@impress.co.jp]

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