【業界動向/電気通信事業】


企業向け国内電話や専用回線などを提供

KDDが7月26日より国内通信サービス開始

■URL
http://www.kdd.co.jp/press/97-081.html

 KDDは7月16日、国内通信サービスの提供について郵政大臣に認可申請したことを発表した。認可取得後、7月26日からサービスを開始する。

 提供されるサービスの一つは、国内電話サービス。KDDが企業向けに提供している「ルートKDD」(国際電話接続用の国内回線)を利用して、ルートKDD相互の場合で6秒1.4円、ルートKDDからNTT加入電話の場合で6秒1.8円の通話料金で国内電話を提供する。ただし、ルートKDDの料金として基本料金20,000円/月などは別途必要となる。KDDではこのサービスを「主にルートKDDの顧客企業に向けたサービス」と位置づけており、「来年度早期には、個人向けに日本テレコムやDDIと同様な国内長距離電話も予定している」とのことだった。

 また、国内専用回線サービスも開始する。品目は64kbpsから6Mbpsまで用意され、東京-大阪間の64kbpsで46,300円と第一種電気通信事業者中最安値を目指す。

 この春に、KDD法改正によりKDDの国内通信参入が認められており(本誌5月23日号参照)、今回の発表はこれを受けたものとなっている。各種の規制緩和とともに、通信事業の競争も激しくなりそうだ。

('97/7/16)

[Reported by masaka@impress.co.jp / tatekawa@planet.club.or.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp