【実験/サイバースペース】


NTTが3D仮想空間の実験を開始

■URL
http://cybersociety.elcs.intsp.or.jp/

 NTTは同社が開発した3D仮想空間システム「インタースペース」を利用した「サイバーソサイエティ公開実験」を開始した。

 この「インタースペース」システムでは、参加者がビデオやデジタルカメラで撮った自分の顔画像を仮想空間上のアバターの顔位置に表示する機能をもつ。また同社のSoftware VisionやAidio Linkと連携して、オンデマンドで映像や高品質音声を提供できることが特徴だ。その他、音声やテキストによるチャット機能を持つ。

 「サイバーソサイエティ公開実験」はこのシステムを使って構築した仮想空間の使い勝手などを検証する実験。コンテンツ提供者と一般の参加者を募集する。

 一般の参加者は7月17日より10,000人を募集する。上記サイトで登録を受け付け、クライアントソフトをダウンロードする。

 コンテンツ提供者は8月1日より5社を募集する(個人でも可)。NTTでは、コンテンツ提供の例として、新製品のプレゼンテーション資料や紹介ビデオをなどを展示し、そこに解説者を常駐させて、部屋を歩きながら参加者を案内するもの、と説明した。また役割分担については、コンテンツ提供者側が展示資料の作成と解説者を用意し、NTT側が仮想空間上のスペース(フォーラム)を提供し、データの変換やサーバの運用などを行なう。

 現在のところはコンテンツ提供者によるコンテンツはないが、NTTが提供する水族館や3Dゲームなどは楽しめる。水族館では自分(アバター)が水槽のなかで泳ぐこともでき、そこで知らない魚をクリックすれば自動的にWWWブラウザが立ち上がり、魚の説明サイトにリンクするという機能もあってなかなか楽しいものだった。

 NTTでは実験期間中、参加者にアンケートを行ないユーザーインターフェースや使い勝手などを検討するとしている。また実験後はその結果を反映した「インタースペース」システムを販売する予定。

('97/7/23)

[Reported by kikuchi@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ


ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp