【業界動向】


BTとMCIの合併を米連邦通信委が条件付きで承認

 米連邦通信委員会(FCC)は、7月28日、英国最大の電話会社British Telecommunications(BT)社と、米国第二位の長距離電話会社MCI Communicationsとの合併を条件付きで承認した。既に欧州連合(EU)や米司法省の承認も得ており、米AT&T、日本のNTTについで世界第3位の電話会社「Concert」が誕生することになる(本誌'96年11月5日号参照)。

 FCCはこれまで、EUが電気通信市場を外国企業に充分に開放していないことを理由に慎重な姿勢を見せていた。しかし、BTが、EUの市場開放に積極的役割を果たすことを約束したため、承認に踏み切った。FCCは、BTがEU市場開放への行動を怠れば、MCIの通信事業免許の取り消しやBTの米国市場での営業制限などの制裁を取るとしている。

 BTはFCCとの交渉で、合併によって米英間の通信市場が寡占化し料金が上昇するとの懸念を解消するため、米英間の1分あたりの通話料金を現行の11セントから7セントに引き下げることも受け入れた。

('97/7/29)

[Reported by masaka@impress.co.jp]


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