【業界動向/セキュリティ】


セキュリティツールの相互運用性確保を目指す

4社がセキュリティフレームワーク「SecureOne」を共同開発

■URL
http://www.mcafee.com/corp/press/072997d.html(McAfee社)
http://www.securitydynamics.com/pressbox/PR/pr1997-07-29.html(SecurityDynamics社)
http://www.rsa.com/pressbox/html/970729so.html(RSA社)
http://www.verisign.com/pr/pr_secureone.html(Verisign社)

 米国の大手セキュリティ関連会社、McAfee社、SecurityDynamics社、RSA社、Verisign社の4社は、セキュリティフレームワーク「SecureOne」を共同で開発すると発表した。

 「SecureOne」とは、各社の開発したアンチウィルス製品や認証/暗号化、デジタル認証証明書などの製品やサービス間で相互運用性を確保しようというもの。今後、共同でSecureOne用のAPIセットを開発していくほか、4社間でクロスライセンス契約が結ばれる。

 APIセットについては、RSA社が'97年第4四半期に出荷する予定の開発ツールに組み込まれ、ソフト開発者向けに提供される。共同リリースによると、SecureOneのAPIによって、ユーザの認証・アプリケーションへのアクセス制御・ウィルスの検出・デジタル署名の提供・デジタル証明書の管理、などを包括したアプリケーションの作成が容易になり、企業全体に渡るセキュリティの問題を解決できるようになるだろうとしている。

 クロスライセンス契約については次の通り。

・McAfee社のウィルス検出ソフト「VirusScan Security(VSS)suite」をRSA社のデスクトップ暗号化ソフト「SecurPC」にバンドル
・McAfee社製品のいくつかで「SecurID」などSecurityDynamics社製品のユーザー認証をサポート
・McAfee社のウイルス検出ソフトにRSA社のデジタル署名認証を組み込む
・Verisign社はMcAfee社の「VSS」購入者に、クラス1のデジタルIDを6ヵ月間提供
・「VSS」購入者はMcAfee社のWWWサイトよりVerisign社の認証ディレクトリに登録できる

 なお、McAfee社の日本法人、マカフィー株式会社によると、各社の日本法人間で同様の契約が結ばれる可能性はあるが、現在は未定とのこと。

('97/7/31)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp