【実験/インターネット端末】
イージーインターネット協会(EIA)はNTTやカシオ計算機ら8社と共同で、インターネット家電やPDAなどの端末から、プロバイダー契約を容易にするシステムの実験を行なうと発表した。
従来インターネットTVやPDAなどのインターネット端末には、家電メーカーが運営するプロバイダーへのオンラインサインアップソフトが含まれ、ユーザー側がプロバイダーを選択できず、またそれぞれのソフトは各メーカー独自のもので互換性がなかった。今回の実験は、インターネット家電に共通のオンラインサインアップソフトを搭載。またユーザーが複数のプロバイダーの中から選択できるようにし、かつセットアップを容易に行なうためのシステムの標準化を目指す目的で行なわれる。
具体的には株式会社アランが開発したオンラインサインアップソフト「ダイヤラー」をインターネット端末に搭載する。ユーザーは同ソフトを使って電話網からEIA内に設けたレジストリサーバに接続し、プロバイダーをリストの中から選択する。その情報はプロバイダーに送られ、カード会社との与信チェックや契約手続きを行なった後、ダイヤラーにより自動的にセットアップが行なわれる。
実験は8月から約4ヶ月間、家電メーカーやプロバイダーなど8社が参加し、実用化へ向けた検討が行なわれる。
同協会はインターネット端末の普及と、各種技術の標準化を行なう目的で大手企業約60社により設立された組織。
('97/8/4)
[Reported by kikuchi@impress.co.jp]