【イベント】



3日間の入場者数は54,363人

ネットワーカーの祭「NETWORKERS JAPAN'97 おふらいんまつり」開催される

■URL
http://www.nwj.or.jp/

全景 8月1日~3日の3日間、パシフィコ横浜で「NETWORKERS JAPAN'97 おふらいんまつり」が開催された。テーマは「ネットワークで変える、あなたのライフスタイル」。約170団体が参加し、3日間合計で54,363人が来場した。
 「NETWORKERS JAPAN'97」は、ネットワーカーグループが日頃の活動を披露するというイベントで今年で3度目の開催となる。会場には、ネットワーク関連企業も出展し、製品やサービスの最新情報を提供した。主催は、ニュースキャスターの木村太郎氏が委員長を勤めるNETWORKERS JAPAN'97実行委員会。会場は、さまざまなイベントが行なわれる「メインステージ」のほか、「エンターテイメント」「ネットワーカーズグループ」「リビング」など分野別のコーナーで構成されていた。


トーク 初日には、実行委員会による「ネットワークトークバトル」という興味深いイベントが行なわれた。木村太郎氏のほか、WIDEプロジェクトボードメンバーの吉村伸氏、NETWORKERS JAPAN'97運営事務局の濱田逸郎氏など7名が出席し、主にインターネットとパソコン通信の融合やインターネットの規制問題について話し合われた。2年前の第1回イベント開催時に比べインターネットが身近になっており、BBSの数は減少したがインターネット上の掲示板が増えたことが挙げられ、コミュニケーション面でのパソコン通信のよいところがインターネットでも活かされているとした。しかし、それが検閲されるようなことがあってはならず、そのためにはユーザー自らがなんとかしなくてはならないとした上で、木村氏は「これから1年、ネットワーカーが試される時になるだろう」と語った。


webtv 会場の展示では、「リビング」コーナーが注目を集めていた。台所や子供部屋などを模したセットにパソコンを設置し、家庭にネットワークが浸透した場合の様子がわかるようになっていた。特に「居間」を模したセットでは、「WebTV」のデモを見ることができた。WebTVとは、セットトップボックスを使い家庭のテレビでインターネットに接続できるというサービス。会場では、画面表示を一部日本語に対応させたデモが行なわれており、富士通株式会社によると、年内には日本国内でサービスを開始する予定とのこと。また、セットトップボックスについては、供給するハードメーカーは未定だが価格は5万円以内に設定されるだろうとしている。


mosaic ほかに興味深かったのは、「インターネット1000日の歴史展」コーナー。ここは、インターネットのこの3年間の歴史を振り返ろうというもので、「World Wide Web Ver.1.0」から「Mosaic Ver.1.0」、「 Netscape Navigator 2.0」など歴代のWWWブラウザーが、当時のマシン(「NeXT Black Cube」や「Macintosh Centris 610」など)を使って再現された。ただし、コーナーの協賛がアップルコンピュータだったこともあってか、Microsoft社のWWWブラウザー「Internet Explorer」についての展示はなかった。


 会場全体の印象としては、まさに「学園祭」のような雰囲気であった。お祭り感覚のフォーラムのブースや、きらびやかなハードウェア、サービス関連の企業ブースが目立つ会場ではあったが、「骨髄バンク推進ネットワーク」など地味ながらも着実な活動をしているグループが日頃の運動をアピールできる場としても意義のあるものであった。

('97/8/4)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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