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サイバーキャッシュ社が9月末より日本円のCyberCoinを使った実証実験を開始

■URL
/www/search/article/9610/0204.htm(CybertCoin参照URL)

 サイバーキャッシュ社は、日本でサイバーキャッシュを使った実験を行なうことを明らかにした。'97年9月末より11月中旬までを第一段階とし、日本円を使った「CyberCoin」、およびクレジット決済サービスを行なう。CyberCoinは小額の取り引きを可能にしたインターネット上のオンライン決済システムだ。専用のソフトを使ってユーザーと企業の銀行口座間で直接金銭のやり取りが行なえるほか、クレジットカードでも入金できる。

 まず第一段階では、クレジットカードを使ったCyberCoinの入金業務を開始する。次に第二段階として、'97年11月中旬からは銀行口座を使った入金業務も開始。第三段階としては、'98年4月までにSET1.0に対応するとのことだ。今回の実験では、決済金額は1回25円以上、月間15,000円まで。実験する店舗はmusic.co.jpをはじめとする約20店舗に限定。参加する金融機関はまだ正式には決まっていないが、サイバーキャッシュ社には第一勧業銀行など大手金融機関9社の本社もしくは関連会社が資本提供者として参画しており、それらの銀行の参加が見込まれる。

 実験への参加を明らかにしたmusic.co.jpによれば、現在会員から月1,500円の会費制でサービス提供を行なっているが、なかなか長期の会員契約は難しいという。このCyberCoinを使うことにより、衝動買いをする感覚でふらりと立ち寄ったユーザーを捕まえることができるのではないかとしている。

 このCyberCoinが実用化された場合、日本円とドルとの為替レートなどが気になるが、日本で発行されるCyberCoinは現在のところ米CyberCash社のものとの互換性はないという。もし、海外サイトで買い物をしたい場合は、米CyberCash社で再度登録しなければならない。

 なお、実験期間中は消費者には無料ウォレットを提供。CyberCoinの入金手数料も無料の予定だ。

('97/8/5)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp