【業界動向 / 新技術】



米IBMがアクセス情報管理ツール「WBI」を発表

■URL
http://www.networking.ibm.com/iag/iaghome.html

 米IBM社は、WWWへのアクセス情報を管理する技術「WBI(Web Browser Intelligence)」を発表した。

 WBI技術は、WWWブラウザーと連携してユーザーがアクセスしたサイトの情報を蓄積し管理するというもの。現在、WBI技術を個人向けにカスタマイズしたソフト「WBI Personal Web Argent」をホームページから無償でダウンロードできる。このソフトは、クライアント側にインストールすることで特定サイトへアクセス手順を軽減することができるという。

 「WBI Personal Web Argent」の主な機能は以下の通り
・「History」機能
サイトのタイトルをアクセス頻度やアクセス日時の順に並べて一覧表示する。また、蓄積したサイト情報からタイトルやコンテンツに含まれた言葉を検索する
・「Watch」機能
特定のサイトを登録しておくと内容が更新された際にユーザーに知らせる
・「Offline Browsing」機能
自動巡回機能
・「Shortcuts」
ユーザーがよくアクセスするページをポップアップメニューで自動的に表示


 WBI技術は、クライアントとサーバーを連携させることで、ユーザーの嗜好やアクセスの傾向を分析することができるので、同社では、WBIの機能をインターネットを使った顧客向けサービスに利用できるとしている。今後は企業やソフトウェア開発者を対象にライセンス販売していくとのことだが、米国内ではプライバシーの侵害を問題視する声もあがっており、製品化をめぐる今後の動向が注目される。

 なお、日本アイ・ビー・エム株式会社によると、日本語化については検討はしているが具体的な予定はないとのこと。

('97/8/6)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / saori@earthlink.net]


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