【イチオシ】


第48回レポーター: 小林千寿氏

「Sailin'Japan」で大海原に飛びだそう

■URL
http://www.imasy.or.jp/~sail-jpn/

 夏は何といっても海! 中でもヨットが一番だ。ちょっと古いかもしれないが、加山雄三の映画のワンシーンのように帆に風をたたえて走る姿は、一見優雅な乗り物に見える。しかし、実際はそのイメージとは裏腹に、かなり激しい運動のともなうスポーツだ。

 いきなりヨットと言われても馴染みがない人がほとんどだろう。数年前までは私もその一人だったが、1992年のアメリカズカップをテレビで見たときから一変した。真っ青な海の上を走るその姿を目にして、瞬く間に虜にされてしまい、画面を食い入るように見る私がそこにいた。イメージソングだった山下達郎のBlowを聴くと、静かにそして果敢に行なわれるレースの模様が今でも脳裏に浮かんでくる。

 そんなヨットの素晴しさをうかがい知ることができるのが、「Sailin'Japan」というWWWページ。ヨットに関連する巨大なリンク集なのだが、そこから得られる情報の多さには驚かされる。こんなにヨット関連のWWWサイトがあったのかと思わせるほどリンクも充実しており、「ここを見ればヨットに関するWWW上の情報はすべて分かる」といっても過言ではない。

 このページから見ることができる情報には、ヨット自体を調べることができるデザイナー、ディーラー、ショップ、博物館、写真といったコーナーをはじめ、情報交換をするための電子掲示板、ニュースグループのコーナー、実際のクルージングやレースに備えるための気象、レース・イベントのコーナーなどがある。さらには、クラブや公共機関、オンラインマガジンなどの情報満載の「ヨット乗りのページ」では、個人運営のヨット情報サイトが数多く紹介されている。

 私自身はヨットのオーナーになろうという気はないが、ヨットに乗ることは大好きなので、レースの結果を知ったり、楽しそうなイベントをチェックしたりするのに利用している。しかし何といっても楽しいのは、上述の「ヨット乗りのページ」から個人サイトをチェックすることだ。

 近くは日本近海、遠くは世界一周、長いものになると3年近くかけて航海している人もいる。「この人、一体どういう仕事をしているんだろう?」と思いながら、自分ではできない航海を夢見ながら読んでいる。中には、現在世界一周の航行中で、状況をホームページにコツコツと掲載している人もいる。そんなページを気象情報と比較しながら机上で航海を思い描くのも楽しい。

 また、個人ページの中にはクルーを募集しているところもあるので、その気になればWWW上だけではなく、実際に大海原を航海してみるのも夢ではない。うまくいけばあこがれのヨットに乗ることができるかもしれない。せっかくの夏なのだから、未開の大海原に飛びだしてみよう。きっと新たな発見があるはずだ。

('97/8/12)

[Reported by chibiayu@sag.bekkoame.or.jp]


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