【実験/交通情報】


運輸省がインターネットを利用したバスの運行状況サービスの実験を開始

 運輸省は今冬から横浜市でインターネットを利用してバスの運行状況を提供するサービスの実験を開始する。

 現在、一部のバス路線ではバスの停留所でバスの位置を知らせるシステムを設置しているところもあるが、今回実験するシステムは、この既存のシステムのデータを元に、ホームページを逐次更新していくというもの。提供される情報はバスの路線図や、バスの現在位置、停留所までの到達予想時刻、リフト付きバスかどうかなどといった情報。利用者は無料で自宅のパソコンで見られるほか、病院や駅などの公共施設にも端末を設置する予定。

 実験は今冬から約3ヶ月間、横浜市で行なわれ、使い勝手などのアンケートを行ない、システムの標準化を目指す。

 運輸省では、「バスの利用者の意見として、渋滞で時間通りに来ないとか、バス路線が分かり辛いなどが多い。利用者にバスについてのリアルタイムな情報を提供していくことで、バス利用率の向上を図るのが目的。またインターネット形式を取り入れることで、専用端末を使用するシステムに比べてコストを軽減できる。実験の結果を反映し、全国での導入を検討している」としている。

('97/8/18)

[Reported by kikuchi@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp