【業界動向 /広告】


ユーザーの属性に合わせてWWWのバナー広告を配信

インターネット上の広告サービス会社、ダブルクリック株式会社設立

■URL
http://www.doubleclick.net/jp/default.htm

 トランス・コスモス株式会社、日本電信電話株式会社(NTT)、株式会社エヌ・ティ・ティ・アド(NTTアド)、米DoubleClick社の4社は、インターネット上の広告サービス会社「ダブルクリック株式会社」を合弁で設立することを発表した。設立は'97年9月1日。10月には商用のサービスを開始する予定。

 ダブルクリック株式会社は、インターネット上の広告の販売から、管理、配信、マーケティング調査までのアウトソーシングサービスを行なう会社。同社の広告サービスの最大のポイントは、ユーザーの関心に合わせて広告の配信ができる点だ。

 サービスは米DoubleClick社の独自技術「DART(Dynamic Advertising Reporting & Targeting)」を利用して提供される。DARTとは、Cookieを利用してドメインタイプや使用OS、WWWブラウザーなどユーザーの属性情報を取得し、それに基づいてユーザーの関心に合致すると思われるバナー広告を瞬時に判断し、ページの広告スペースに配信するというもの。広告が表示されるのは同社と契約を結んだサイトで、バナー広告は広告専用のサーバーから配信される。

 ユーザーの属性情報は、同社のデータベースに蓄積されマーケティング用の資料として利用される。取得した情報は完全に匿名の状態で蓄積されるので、ユーザーのプライバシーは守られるとのこと。

 米DoubleClick社は'96年より同サービスを展開しており、現在70以上のサイトが利用している。今後はダブルクリック株式会社のデータベースと連携させ、海外のサイトに日本の広告主によるバナーを表示させることもできるという。 

 現在、国内の企業では、マクロメディア株式会社、株式会社NTTアド、Jストリーム株式会社、株式会社インプレスなどが同社のサービス利用を検討している。

('97/8/19)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ


ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp