【業界動向/通信事業】

BTとMCIの合併を米連邦通信委が正式承認
両社は合併条件を見直し

　米連邦通信委員会（FCC）は8月21日、英国最大の電話会社British Telecommunications（BT）社による、米国第二位の長距離電話会社MCI Communicationsの買収・合併を条件付きで承認した。FCCは7月に、通信市場の自由競争を維持するための条件をつけたうえで承認すると発表しており（本誌7月30日号参照）、これで米AT&T、日本のNTTに次ぐ巨大通信会社が発足することになる。

　その一方でMCIは8月20日、BTと条件見直し交渉を進めており、結果については保証できない、と発表した。見直しの対象は財務的な側面で、合併比率見直しの可能性もありそうだ。

　両者が見直しを始めたのは、MCIが先月、地域電話市場への参入で経費がかさみ、今年の決算で最大8憶ドルの損失を計上すると発表したため。BTの大口株主は、BT側が資金の払い過ぎになるのではないかと心配しているという。

('97/8/22)

[Reported by masaka@impress.co.jp]

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