【業界動向】


Marimba、Netscapeらが差分更新プロトコル「DRP」をW3Cに提案

■URL
http://www.marimba.com/drp/

 Marimba、Netscape Communications、Novell、Sun Microsystems、At Homeの5社は26日、HTTPの拡張プロトコル「DRP(Distribution and Replication Protocol)」の仕様書をW3C(World Wide Web Consortium)に提出したことを発表した。

 DRPは、HTTP/1.1をベースにしている「差分更新プロトコル」とも呼べるものだ。WWWコンテンツやアプリケーションの更新された部分だけをサーバーからダウンロードする。各ファイルのチェックサムを比較し、更新部分のみがUNIX等で一般的に用いられているdiff形式で送られてくるので、ネットワーク全体のトラフィックが大幅に軽減されるという。具体的には、1日に何度もデータが更新されるニュースサイトを運営する場合、WWWサイトをミラーリングして運営する場合、全社でソフトウェアのバージョンを統一しておきたい場合などに有効だ。ただし、diff処理やチェックサム管理の機能を各々のサーバーやクライアントに実装する必要があり、これが普及するかどうかを現時点で判断するのは難しい。

 このプロトコルの基本部分はMarimbaのCastanet技術の一部としてすでに利用されており、標準化された場合の製品としての棲み分けが気になるところ。これについてMarimbaでは、Castanetにはセキュリティチェック機構などが追加されているため問題ないとしている。

('97/8/27)

[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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