【イチオシ】


第52回レポーター: 長谷川敦士氏

本物のラジオ局より使える?
「TheDJ」で音源チェックもバッチリ

■URL
http://www.thedj.com/

 今回紹介するサイトは最近雑誌などでも取り上げられることの多い、ラジオ曲サイト「TheDJ」だ。リアルオーディオを利用した音楽放送サイトで、その放送ジャンルは50にのぼる。内訳も洋楽オールディーズからアメリカのカレッジチャートまで盛り沢山。50チャンネル分放送している有線のようなイメージだ。

 これら各チャンネルは、WWWブラウザー上に表示されるカーラジオ風のボタンで直接操作することができる。しかも、Windows 95環境ならば専用クライアントも用意されているので、それを使えばさらにスムーズな選曲が可能となる。自分のお気に入りのチャンネルをショートカットボタンとして登録しておけば、さらに便利。もちろん、現在放送中の曲名、アーティスト名、収録音源(アルバム名)もバッチリ分かる。さらに、オンラインCDショップのCDnowへのリンクも張られているので、その気になればそのアルバムを即注文することも可能だ。

 と、ここまでTheDJのサイトを紹介してみたが、実はこのサイトに出会うまで、私はリアルオーディオのラジオ局というものの存在意義がまだまだ実験段階のようにしかとらえられなかった。自分自身でバンド活動をやっていることもあり、「ラジオを聴くなら本物のラジオを聴けばいいのでは?」とか、「わざわざネットでライブ中継を聴かなくても」とかいう思い込みがあった。当時はまだ聴きたいと思うような曲が無かったということもあるだろうし、放送内容にネットで流す必然性を感じ得なかったということもあるのかもしれない。

 しかし、このサイトに出会って、その考えは覆された。正直言って、使える。こりゃいいや。便利便利。こんな曲を流すラジオ局があったらきっと聴いているだろう、という放送内容だったのだ。まさに洋楽リスナーになら文句なしにすすめられる内容だ。スマッシングパンプキンズからハーパスビザールまで聴けるのだ!

 そもそも、日本国内にいて、しかも私のように非首都圏(仙台)在住の身では、洋楽専門のラジオ局というものは存在せず、あったとしても有線ということになる。そういう状況下で、こうした「このサイトでなければ聴けない」という意義を持ったTheDJは、私にとってかゆいところに手が届く、実に有用なサイトだったのだ。しかも仕事をしている机のパソコンで聴けるというオマケ付き。さすがに有線を研究室に引くわけにはいかない。

 ただ、やはり昼間の時間帯では多少データが落ちるので音質が悪くなる。そのノイズの入り方がAMラジオか短波でも聴いているようで、これまた趣があってよい。とはいえ、ちゃんと聴くには昼間はさけた方がいいだろう。

('97/9/9)

[Reported by hase@cyberdude.com]


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