【新サービス】
凸版印刷株式会社は、個人などによる人気インターネットコンテンツと契約し、プロバイダー等へ配給する「ネットエージェント」業を10月より開始する。
個人などが運営する人気コンテンツは、経済的な負担や、サポートや更新など肉体的な負担、開発環境・回線などリソース的な限界などを抱えている。一方で、大手プロバイダーでは他社との差別化などのために人気コンテンツを内部に置いて自社ユーザーにアクセスしやすくするという動きが起きている。
そこで凸版では、有力コンテンツ制作者と契約して開発金・契約金・開発環境・開発チームなどを用意し、代わりに配給権を得てプロバイダーなどに売り込む。いわば、米国の出版界などで行なわれている「エージェント」制度のインターネットコンテンツ版だ。コンテンツは主に凸版で探し、プロバイダーのニーズとコンテンツの内容などから配給先を決定する。すでに国内有力コンテンツ制作者などと折衝しており、初年度は50本の配給を目標としている。
凸版では既存の人気コンテンツのほかにも、海外のコンテンツの日本へのミラーなどの仲介や、オリジナルコンテンツの制作・配給も扱う。また、コンテンツの出版やCD-ROM化、海外プロバイダーへの配給なども予定している。
('97/9/9)
[Reported by masaka@impress.co.jp]