【ニュース/電子商取引】
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http://www.ecom.or.jp/about_wg/wg13/ecomcash/press970911.htm
通産省の外郭団体である電子商取引実証推進協議会(ECOM)は、ECOMの実験プロジェクト「スマートコマースジャパン」などで使用しているICカード型電子マネー「ECOM CASH」の約款(α版)を公表した。現在WWW上で公開されているのは約款の一部で、全文が見られるのはECOMの会員のみとなっている。一般向けには、1週間~2週間後をめどに全文を公開する方針。
この約款は、専用端末などからICカードに再充填できるタイプで、電子マネーだけの機能を持たせた「単独型」と呼ばれるものが対象だ。クレジットカードなどの他の決済機能を合わせ持った「併用型」や、再充填できない使いきりのものは対象外。
今回発表された約款によると、「ECOM CASH」は数万円以下の少額の支払いを目的としているため、利用可能残高の上限は37,999円と定めている。また、一度購入した「ECOM CASH」は原則として換金はできない。ICカードごと第三者に譲渡することはできるが、ICカード内の「ECOM CASH」を他のICカードに転送させることはできない。利用するときには、キャッシュカードのように署名や暗証番号を入力する必要がないなどの利用約款案が公開されている。このほかに、加盟店向けの約款案もある。
このα版を公開して各関係者から寄せられたコメントをもとに、標準性の高い約款にしていく方針。また、後払い、即時払い型の電子決済や電子マネーの約款も作成しており、引き続き発表していく予定とのことだ。
('97/9/11)
[Reported by junko@impress.co.jp / chibiayu@sag.bekkoame.or.jp]