【業界動向】


Microsoftらが新たなWWW向けスタイルシート規格「XSL」をW3Cに提案

■URL
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1997/Sept97/xmlpr.htm
http://www.w3.org/TR/NOTE-XSL.html (仕様ドラフト)

 Microsoft、ArborText、Insoの3社は11日、新たなWWW向けスタイルシート規格「XSL(eXtensible stylesheet language)」をW3C(World Wide Web Consortium)に提案したことを明らかにした。現在、W3CのWWWサイトでその仕様ドラフトを確認することができる。

 HTMLが文書構造を記述する部分を担当し、スタイルシートは各々のフォントの色や大きさなどの「見栄え」の部分を担当する、というのが最近のW3Cによる標準化の流れ。こうした中、W3Cに提案されているスタイルシートの規格としては、CSS(Cascading Style Sheets)とDSSSL(Document Style Semantics and Specification Language)があげられる。なお、前者はInternet ExplorerやNetscape Communicatorでサポートされている。

 その一方で、HTMLでは表現できる文書構造が限られているため、データベースへのデータの流用等が難しかった。これに応える形で出現したのが、ユーザーが独自にタグを拡張できるXML(eXtensible Markup Language)という規格だ。MicrosoftやNetscapeは、XMLのサポートを表明している。

 こうした状況下に登場したのがDSSSLをベースとし、CSSとの互換性も保たれているXSLだ。Microsoftらは、複雑な文書構造を表現できるXMLだが、CSSでは表現力が不十分であると指摘する。同社は、HTMLにはCSS、XMLにはXSLといった使い分けが有効だろうとしている。

('97/9/12)

[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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