【新技術】


スクリプト言語をコンポーネント化して扱う「Scriptlet」
Internet Explorer 4.0で利用可能に

■URL
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1997/Sept97/scrptpr.htm

 Microsoft社は15日、ダイナミックHTMLを記述する上で有用な新技術「Scriptlet」を発表した。同社のWWWブラウザーInternet Explorer 4.0の全プラットフォームでサポートされる。

 Scriptletは、スクリプト言語を使って、JavaアプレットやActiveXコントロールのようなコンポーネントを記述するものだ。VBScriptやJScript(JavaScript)で記述されるが、これまでのように<SCRIPT>タグを用いて呼び出すのではなく、<OBJECT>タグを用いて呼び出し、<PARAM>タグでパラメーターを渡して利用する。他のサイトにあるScriptletを利用することも可能で、ページ制作者は、文字列や色、移動速度といったプロパティを変更するだけで、簡単にダイナミックHTMLの効果を利用できる。

 また、Windows 95/NT上では、COM(Component Object Model)との連携もできるという。これについては、ActiveX同様にセキュリティ上危険ではないかという声もあるが、JavaアプレットやActiveXコントロールと同じく、各ユーザーによるセキュリティゾーン(本誌7月17日号参照)の設定に任せるというのが同社の基本的なスタンスのようだ。

 なお、これと同時に、Acadia Software、Elemental Software、ExperTelligence、Pictorius、Powersoftといったソフトウェアベンダーが、Scriptletの開発機能を各社製品の次のバージョンに組み込むと発表している。Microsoftも、WWWサイト構築ソフト「Visual InterDev」の次期バージョンにこの機能を組み込む予定だ。

('97/9/16)

[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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