【新サービス/フィルタリング】


電子ネットワーク協議会がWWWの格付けDBサービスを開始

■URL
http://www.nmda.or.jp/enc/rating/index.html

 プロバイダーやパソコンメーカーなどで組織する電子ネットワーク協議会は9月16日より、猥褻画像など有害なホームページを格付けしたデータベース(DB)サービスを開始するとともに、上記URLよりWindows 95用クライアントソフトの正式版の無償配布を始めた。同協会では8月よりクライアントソフトの評価版を配布し、使い勝手などの実験(本誌'97年8月5号参照)を行なっていたが、今回のDBサービスと合わせることにより正式稼働する。

 このシステムを利用すると、WWW汎用ブラウザからホームページアクセスする際、(1)親や教師がクライアントソフトを使って格付けをしたもの、(2)同協会が提供するDB、(3)情報発信者自ら格付けしたものの優先順位でページを評価し、ユーザー側の設定によりフィルタリングを行なう。クライアントソフトはPICS(格付けによるフィルタリング技術)に準拠。格付けDBはRSACi(RSACによる格付け基準)に準拠しており、ヌード、セックス、暴力、言葉、その他をの分野をそれぞれ5段階にランク付けている。

 Macintosh用クライアントソフトは10月に配布予定、また情報発信者のための自主格付けオーサリングツールも配布を予定している。

 同協議会では今後、全国100校プロジェクトに導入させるなど、フィルタリングシステムの啓蒙とDBサービスの運用を行なっていくが、将来的にはDBサービスの運用を他業者に任せることも検討しているとしている。

 編集部で実際に試してみたが、設定が分かりづらく、また海外アダルトサイトなども表示できてしまった。DBへアクセスするとページ表示が非常に遅くなってしまうという欠点もあり、また動作が不安定なため、今後の改善を期待したい。

('97/9/17)

[Reported by kikuchi@impress.co.jp/mizuno-r@cyber-symphony.com]


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