【業界動向 / 業務提携】



製品の国内独占販売権を取得、次世代画像フォーマット「FlashPix」の普及を狙う

トランス・コスモス社が米LivePicture社への資本参加を発表

■URL
http://www.trans-cosmos.co.jp/ (トランス・コスモス)
http://www.livepicture.co.jp/news/tr.html (ライブピクチャージャパン)

 トランス・コスモス株式会社は、次世代画像フォーマット「FlashPix」を開発した米LivePicture社と、その日本法人ライブピクチャージャパン株式会社への資本参加を発表した。トランス・コスモス社は、FlashPix対応の画像配信サーバーやパノラマ画像ソフトなどの日本国内独占販売権を取得し、FlashPixフォーマットを基にした市場の形成を図る。

 FlashPixは、'96年6月に米LivePicture社が、米Eastman Kodak社、米Hewlett-Packard社、米Microsoft社とともに共同で提唱した画像フォーマット。1つのデジタル画像を解像度ごとに階層構造で格納する方式を採用しており、インターネット上でも高解像度の静止画を高速で表示できるという特長を持っている。

 発表会の席上で米LivePicture社の会長John Sculley氏は、FlashPix形式の画像表示の速さをあげ「一般的な回線スピードにおいて、GIFやJPEGによる画像ファイルの表示はまだ遅く、インターネット上の標準にはなりえない」と語り、また「我々のテクノロジーの上をいくものはない」と優位性をアピールした。現在、今後の画像フォーマットの標準を狙うべく、各ソフトウェアベンダーに対しFlashPixについての啓蒙活動を行なっているとのこと。今回の業務提携により、両社は共同で市場を開拓していく。
 



 なお、トランス・コスモス社が日本国内で販売を開始する製品は、インターネットサーバーモジュールの「RealSpace Image Server」とパノラマ画像作成ソフト「Photo Vista 日本語版」の2種類。

 「RealSpace Image Server」は、FlashPixフォーマット用の画像配信サーバー。Windows NT4.0およびSun Solaris2.5.1上で作動し、HTTPプロトコルで高解像度画像の高速な転送を可能にする「Internet Imaging Protocol(IIP)」を採用している。製品には、専用ビューワー「FlashPix Viewer」や「FlashPix Photoshop Plug-In」が含まれる。価格は98,000円で、'97年10月初旬に出荷予定。

 「Photo Vista 日本語版」はデジタルカメラなどで撮影した数枚の写真から、継ぎ目を自動検出して補正し360度のパノラマ画像を作成するツール。同様のツールに比べ操作が簡略化されており、100Kバイト以下のファイルサイズでパノラマのデータを作成できるのが特長だ。Windows 95/NT版、Macintosh版が収められたハイブリッド版のCD-ROMで提供され、価格は16,800円。出荷は'97年10月初旬を予定している。

問い合わせ先
トランス・コスモス株式会社
営業本部
TEL 03-5561-0151
FAX 03-3584-6079

('97/9/19)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp