【業界動向/IX】


郵政省研究会がプロバイダー接続事業に関する報告書をまとめる

 今年5月より、現在のNSPIXPと商用IXや地域IXとの関係や役割分担などについて検討を行なってきた郵政省の研究会「IX研究会」は18日、報告書をまとめた。

 IX(Internet eXchange)とはプロバイダー間の相互接続のための中継点のこと。報告書では商用IXについては、IXを介さずにプロバイダーどうしでルーティン情報の交換やトラフィックの転送を行なう「プライベート・ピアリング」も併用されることが予測され、商用IXとプライベート・ピアリングとの競争による低価格化と市場の活性化を期待するとしている。

 また地域IXについては、地域情報化の拠点としての重要性を述べた上で、資金などで公的援助が望まれるとしている。

 実験的なIXとして国内IXの先駆けとなったNSPIXPについては、新しいIXの登場とともに、その活動を新技術の研究、実証実験を行なう場に戻し、研究結果を他のIXに還元していく役割が望まれるとしている。

 同省では、報告書を受けての今後の具体的な活動はまだ未定とのこと。

◎問い合わせ先
郵政省 電気通信局 電気通信事業部
データ通信課
TEL 03-3504-4836

('97/9/19)

[Reported by kikuchi@impress.co.jp]


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