【業界動向/規格】
社団法人日本事務機械工業会は、9月18日、機種やメーカーの違うワープロ間で文書を交換するための文書フォーマット「標準マルチメディア文書形式(愛称:Jドキュメント)」を提唱した。今後、ワープロ機メーカーやワープロソフトメーカーなどに採用を働き掛けていく。
現状のJドキュメント仕様(1997.9.18版)は、HTML 2.0を元に、表や文字サイズなどのHTML 3の仕様を一部とりいれたものとなっている。交換フォーマットとしてHTMLを採用したのは、インターネットへの文書公開も目指しているためという。
ただし、ワープロ文書の交換に必要な表現力(縦書きやフォント指定、ルビ、罫線など)と、インターネットへの公開に必要な標準仕様が両立できるかどうかは疑問が残る。これについて尋ねたところ、「現状のバージョンでは表現力は求めず、まず文書内容を交換できることを目的とした。以後、HTMLの規格の進歩を見て、それに準拠する形でJドキュメントを改定していきたい。また、必要な拡張については、W3Cに標準規格を提唱して採用されたものを取り入れるという形をとれればと思っている」とのことだった。
◎問い合わせ先
社団法人 日本事務機械工業会
ワードプロセッサ部会事務局
TEL 03-3503-9821
FAX 03-3591-3646
('97/9/19)
[Reported by masaka@impress.co.jp / 金丸 雄一]