【特集】



秋の夜長、楽器を始めよう!(ギター編)

 読書の秋、食欲の秋と、秋の過ごし方は様々だが、ここは一つ「芸術の秋」として、音楽に接してみるのはいかがだろう。音楽を聞くだけではなく、楽器を演奏できるようになるとより一層楽しいものだ。そこで、今回は楽器の中でも比較的とっつきやすい「ギター」を買う時に役に立つサイトを集めてみた。

ギターメーカーのサイト



 国内外問わず、ホームページを開設しているギターメーカーは多いが、やはり、GibsonやFenderなど老舗メーカーのホームページの作りが充実している。各社とも自社の歴史や歴代の名器を紹介するなど「誇り」に満ちたものになっている。また、実際のサウンドをRealAudioで紹介しているメーカーもありなかなか楽しめるものになっている。

Gibson
http://www.gibson.net/
 ギターと言えば「Gibson」だ。代表モデル「Les Paul」や「SG」は、'50年代、'60年代から現代まで活躍し続けているエレクトリックギターだ。このサイトでは、Gibsonの各モデルに加え、Beatles各メンバーの使用によって知られる「Epiphone」や、まるで「棒」のような形で知られる「Steinberger」など同社の関連メーカーのモデルも見ることができる。

Fender
http://www.fender.com/
 Gibsonと並ぶ代表的なギターメーカー「Fender」。'40年代末から基本デザインの変わらない「Telecaster」や代表モデルの「Stratocaster」の形は誰もが一度は目にしたことがあるはずだ。同社サイトの、ギターアンプのパネルを模したメニュー画面には、Jimi HendrixやStevie Ray VaughanなどFenderを愛した、そして、今は亡きミュージシャンの画が並ぶ。

Rickenbacker
http://www.rickenbacker.com/
 '60年代は、John Lennonの愛器として、また、'70年代末には若きPaul Wellerの愛器として、いつの時代も人々に強力な印象を残す「Rickenbacker」のサイト。'97年5月からは、日本語のページも用意されている。同社の歴史から、各モデルの詳細にわたる仕様まで充実したサイトだ。パーツリストも用意されており電子メールでの注文も可能。ただし、ネームプレートを購入するには、損傷した部品の提示が必要なので、コピーモデルに付けようと企んでもダメだ。

Gretsch
http://www.gretsch.com/
 ロカビリーからネオアコまで幅広いジャンルで目にする「Gretsch」。このサイトでは、Brian SetzerなどGretschギター愛用のミュージシャンの一覧が掲載されているほか、「GUITAR GALLERY」のコーナーでは、現行モデルの写真を見ることができる。また、Gretsch社はドラムメーカーとしても知られており、愛用ミュージシャンとしてPhill Collinsが紹介されている。

C. F. Martin
http://www.mguitar.com/
 アコースティックギターの大御所メーカー「C. F. Martin」のサイト。ここでは「D-28」や「D-45」などの代表モデルが掲載されたカタログのほか、毎年発表される、その年の限定モデルも紹介されている。また、Martinのロゴやギターが登場するオリジナルスクリーンセーバーのダウンロードも可能だ。

Ovation
http://www.kamanmusic.com/ovation/
 背面が丸い独特の形状を持つエレクトリックアコースティックギターのメーカー「Ovation」のサイト。最新モデルの紹介から、'82年以降の各モデルのスペックまで掲載している。このサイトの最大の特徴は、Ovation使用ミュージシャンだけでなく、関連ブランドのHamerやTakamineの愛用者も含めてサウンドを実際にRealAudioで聞ける点だ。

ヤマハ株式会社
http://www.yamaha.co.jp/
http://www.yamaha.com/
 国産楽器メーカーの雄、ヤマハのサイト。しかし、日本のヤマハのサイトはデジタル関連製品やピアノ、エレクトーンの紹介はあるが、なぜかギターの製品紹介ページがない。逆に米法人のサイトでは、ギター関連が充実しており、日本国内で販売されていないモデルも見ることができる。
 
株式会社河合楽器製作所
http://www.kawai.co.jp/
 ピアノや電子楽器でおなじみの河合楽器だが、ギターも製造しており今年はギターを創り始めて40周年になる。40周年を記念して、20年前に発売された三日月型ギター「MoonSault」を「当時のままの仕様で、当時のままの価格で」復刻販売している。サイトでは、そんな河合楽器のオリジナルギターを見ることができる。

茶位ギター
http://www2e.meshnet.or.jp/~takuki/chai/
 Geoge Bensonやゴンチチなどが絶賛し愛用している「茶位幸信ヴァイオリン・ギター工房」のサイト。ここでは、クラシックギターはハードケース付きで10万円より、「わがままな特注製作や修理・改造」に応じてくれる。また、手作りギター製作教室も開催しているので、オリジナルの1本を作りたい人は参加してみよう。のんびりやっても30回も通えば大体は出来上がるとのこと。

Ibanez
http://www.ibanez.com/
 海外ミュージシャンにも愛用者の多い日本のギターメーカー「Ibanez」の米国法人によるサイト。カタログや米国内のディーラーマップが掲載されている。愛用ミュージシャンも紹介されているが、Steve VaiやPaul Gilbertなど、超絶テクニックで知られるギタリストに愛用者が多いのがこのメーカーの特徴だ。

ESP
http://www.espguitars.com/
 カスタムギターで知られる「EPS」のサイト。ここでは、スタンダードモデルから、ミュージシャンの特注モデルを基にした「Signature Series」のほか、ネックが3本あるなどカスタムメイドならではの変わったギターの姿を見ることができる。

Alembic
http://www.alembic.com/
 主にベースのメーカーとして知られる「Alembic」のサイト。楽器本体のほか、ラックマウントエフェクターなどのカタログも掲載している。しかし、やはりメインはベースのようで、Alembicベース用のオーナーズマニュアルをWWW上で掲載しているほか、当初「bass.com」なるドメイン名で登録していた程だ(現在は、英国のビール会社Bass Ale社が使用しているが、Bass Ale社のページにAlembic社サイトへのリンクが張られるなど両社の関係は良好のようだ)。

周辺機器メーカーのサイト


 エレクトリックギターに欠かせないのが、アンプやエフェクターなどの周辺機器。ここでは、弦メーカーも含めた関連メーカーのサイトから代表的なものを集めてみた。
 
Ernie Ball
http://www.ernieball.com/
 弦のメーカーとして知られるErnie Ballだが、楽器本体も充実している。「StingRay Bass」などで知られる「Music man」ブランドもErnie Ball社が扱っている。愛用ミュージシャンもBuddy GuyからSonic Youthまで非常に幅が広い。ピックやケーブルなど小物の情報も充実したページだ。

Mesa/Boogie
http://www.mesaboogie.com/
 エレクトリックギター/ベースには欠かせないアンプ。こちらは、アンプの代表的メーカー「Mesa/Boogie」のサイトだ。小型のアンプから3段積みの大型までスペックも交え詳しく商会している。また、開発者のコメントなども載っており興味深い。残念ながら米国内からのみだが、サイトから32ページのカタログを請求することもできる。

Sovtek
http://www.sovtek.com/
 真空管で知られるロシアのメーカーSovtekのサイト。FenderやMarshall、Peaveyなどの著名真空管アンプで使用されているのが、このSovtekの真空管だ。ページではロシア産のエフェクター「Big Muff」(Electro Harmonixブランド)のほか、Sovtek特製マウスパッドなどの変わり種も通販している。

販売店/中古/個人売買などのサイト


 楽器を買うときは、楽器屋さんで実物を見て選ぶのが一番だが、最近はインターネット上で商品を紹介している楽器屋さんも多いので事前の情報収集に役立ちそうだ。また、安く手に入れるための切り札「売ります・買います」を利用した個人売買もインターネット上で展開しているのでこちらもチェックだ。

DiGiMART
http://www.rittor-music.co.jp/digimart/
 オンラインで楽器を探すならこの「DiGiMART」だ。「売ります、買います」コーナーでは、「'60年代のレス・ポール、色はサンバーストで値段は25万まで」といったように指定をし検索して楽器を探すことができる。ギターだけではなくアンプやエフェクターなどの周辺製品も充実しており、おすすめのサイトだ。

ThreeBrothers MusicBook
http://www.ucclassifieds.com/musicbook.html
 こちらは、世界規模の「売ります、買います」掲示版。楽器の売買だけではなく、メンバー募集から、「俺の歌を聴いてくれ!」といったものまで幅広い。海外の人とも直接やりとりできるので、掘り出し物を格安で手に入れられるかもしれない。

石橋楽器店
http://www.ishibashi.co.jp/
 東京、大阪に店舗を構える大手楽器店石橋楽器のサイト。ここでは商品紹介はもちろん、中古楽器情報や売れ筋ランキングなどのコーナーも充実している。また、バーゲン開催情報も掲載しているので、チェックが欠かせないサイトだ。

イケベ楽器店
http://www.tky.threewebnet.or.jp/~ikebe/
 都内に店舗を構える楽器店「イケベ楽器」のサイト。ここでは各店の紹介のほか、雑誌でギターのリペアコーナーを連載している「WSR(ワークショップ・リボレ)」のコーナーなどが充実している。通販は現在行なっていないが将来的には開始する模様だ。

下倉楽器
http://www.mmjp.or.jp/shimokura/
 楽器屋街お茶の水に本店を構える下倉楽器のサイト。ここでは、各店舗のフロアーごとの商品紹介のほか、お買い得情報や人気商品セットの価格や商品セット内容を確認することができる。電子メールでの注文も可能だ。
 
宮地楽器
http://www.miyaji.co.jp/
 宮地楽器のサイトでは、おすすめギターが見られるほか、同店で開催されるクリニックのスケジュールも確認することができる。ほかには、Gibsonの時計やZippoライターなどちょっと変わったグッズの紹介も充実している。
 
ミュージックトレード
http://www.musictrades.co.jp/
 このサイトでは、楽器の新製品紹介ページが充実している。毎月新製品を紹介するほか、過去に掲載した楽器についてもインデックスで調べやすいようになっている。そのほか、楽譜や楽器関連リンク集など総合的に充実したサイトだ。

Musicians Discount Warehouse
http://www.musiciansdiscount.com/
 楽器専門のオンラインショップ「Musicians Discount Warehouse」。ギターだけではなく、ドラムセットやマイクまで楽器全般に強いサイトだ。オンラインで注文できるのは米国内からだけだが、海外での価格の相場を知るのに役に立ちそうなサイトだ。

('97/9/22)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / yamagu-k@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp