【業界動向】
■URL
http://www.intel.com/quickweb/
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/IN092597.htm
Intel社は25日、WWWブラウジングを高速化する技術「Quick Web」を発表した。NETCOM、Sprint、GlobalCenterなどのプロバイダーと提携し、10月中に実証実験を行なう。
Quick Webは、画像データのシェイプアップ機能付きのプロキシーサーバーだ。一般のユーザーがネットサーフィンしていて「重い」と感じるのは、ユーザーのPCとプロバイダー間のモデム経由での貧弱な転送能力や、プロバイダーと各WWWサーバー間のトラフィックによるところが大きい。
PC・プロバイダー間については、画像データに含まれる無駄なパレットの割り当て等を自動的に取り除き、軽くなったデータをユーザーの元に送り届ける。また、プロバイダー・WWWサーバー間については、本来のプロキシー機能で対応する。そのため、各ユーザーは改めてハードやソフトに投資する必要がない。
さらに、Netscape CommunicatorやInternet ExplorerなどのJava対応WWWブラウザーをインストールしていれば、Quick Webの機能のオン・オフを切り替えられる「Speed Selector」や、どれくらい高速化されているのかがリアルタイムで分かる「Web-O-Meter」といったJavaアプレットを利用できる。同社によると、パフォーマンスが2倍近くになる場合もあるという。
なお、同様の技術としては、Compaq Computer社の「Acceleration Server」(本誌4月10日号参照)があげられるが、こちらは専用プラグインを必要とする。
('97/9/26)
[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]